いつまで避難所にいるの
「避難所」っていつまでいる場所なのでしょうか?多くの避難所は学校であり、本来は教育の場所。そんなところに長い間いていいはずがありません。あなたの生活をどのように再建していくかを考えてみましょう。
できる限り早い時期に避難生活を切り上げましょう
あなたに新しい居住先や長期滞在先が見つからない場合、避難所での生活は何ヶ月にも及ぶことになります。
阪神・淡路大震災の時には3ヶ月以上、東日本大震災では6か月以上にわたり多くの方が避難生活を余儀なくされました。
避難所は冷暖房が不十分ですので、真夏あるいは真冬の場合には、かなり辛い環境になることが想像されます。トイレも仮設のものになるでしょう。
また、被災によるショックや連日の身体的かつ精神的な過労などから、時間を追うごとに体調をこわす方も増えてきます。持病の悪化や心の病気が表れるのも数ヶ月経過した頃からです。
できる限り早い時期に避難所を退所できるよう、自宅の復旧や転居、親類縁者宅への移転を検討すべきです。また、もし応急危険度判定により自宅の被災程度が居住に耐えられる(緑)と判定された場合は、なるべく早く自宅に戻り、避難所生活を切り上げましょう。
学校は教育の場、一日でも早い教育の再開にご協力ください
災害後、社会全体は復旧・復興に向かっていきます。避難所に使っている施設も本来の機能を取り戻さなければなりません。特に学校の場合は教育施設ですので、次代を担う子供たちへの教育が優先されなければなりません。阪神淡路大震災の時には避難者の多くが住み慣れた地域での生活を望んだことから、学校教育の再開に大きな支障が出てしまいました。自宅を失った場合の辛さはわかりますが、あなたが避難所に長くいるということは、地域の子供たちの教育再開の妨げになってしまうことがあるのです。
応急仮設住宅や被災者生活再建支援制度などの利用
避難所を出た後の行き先の確保がままならない場合は、応急仮設住宅や復興住宅への入居などの支援が実施されます。また、被災者生活再建支援制度など様々な支援制度もありますから、早期に自立した生活の確保に努めてください。
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