家族が違う場所にいたときは

家族がそれぞれ違う場所にいる状態で、「南海トラフ地震臨時情報（巨大地震警戒）」が発表されたり、突然地震が発生した場合、あなたやあなたのご家族はどのような行動をとればよいか分かりますか？

子どもたちが学校にいる場合

子どもたちが学校にいる場合はどうすればよいでしょう？学校は、保護者の迎えがあるまで子どもたちを学校で保護することにしています。
ただし、電話連絡などが困難な状況になっていることが考えられ、必ずしも学校からの連絡があるとは限りません。

すぐに迎えに行ける人がいない場合

すぐに迎えに行ける人がいない場合はどうすればよいでしょうか。
地域ごとに集団で引き取るといった方法も考えられます。ただし、あらかじめ学校と地域とで話し合って、引き取り方法を決めておく必要があります。
また、津波、山・がけ崩れや延焼火災、液状化現象などの災害のおそれがない地域では、通学路の安全が確認されたら、集団で下校するという方法を検討している学校もあるようです。

お年寄りだけで留守番している場合

迅速に行動できないお年寄りだけで留守番している、といった時はどうすればよいでしょう？
自主防災組織に支援を求めるしかありません。世帯台帳や避難行動要支援者名簿などを自主防災組織に提出しておけば、自主防災組織で支援してもらえるかもしれません。あるいは、自宅近所の親戚や知人に頼むという方法もありますが、あらかじめ頼んでおいたとしても、常に対応できるとは限りませんし、突発的な地震の時は、その人が被災者になってしまうかもしれません。

仕事や外出先の場合は？

巨大地震が発生した時、あなたが仕事や外出先にいた場合はどうしますか？
公共交通機関は停止しています。また、主要な幹線道路は緊急輸送路として交通の制限がかけられているかもしれません。
まず、正しい情報を得るようにしてください。そして、家族に連絡が取れれば相互に安否確認をしてください。
電話の輻輳が生じない方法として、NTT災害用伝言ダイヤル「171」、NTT災害用伝言板（web171）、各携帯電話会社が提供する災害用伝言板がありますので、利用方法を確認しておくと便利です。
その後自宅まで、道路の安全を確保しながら帰宅するか、帰宅が難しい場合は最寄りの避難所へ避難します。

災害時には電話が使えなくなることが予想されます。平常時から、家庭内で避難場所・避難所など家族が落ち合う場所（複数）や連絡先・連絡方法などを確認しておきましょう。