あっせん事例(詳細)安全・衛生1

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ページID1033244  更新日 2024年3月29日

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派遣社員が、派遣先でストーカー行為を受け、その際の派遣元の対応が十分でないとして、退職条件の上積みを求めてあっせんを申請した事例(個人と会社の間のトラブル)。

申請者

労働者側

事案の概要

労働者Aは、B社に採用され、派遣先で事務に従事していた。しかし、ある時から、派遣先の関係者からストーカー行為を受けるようになり、業務上の支障、身の危険を感じB社に相談したが、B社は十分な対応をしてくれなかった。また、別の関係者からもストーカー行為を受けるようになり、その際、Aの個人情報をB社従業員から知ったと聞き、B社に相談したが、やはり納得のいく対応は取ってもらえなかった。Aは恐怖心と職員に対する不信感で体調を崩し、退職せざるを得なくなった。そこで、Aは、ストーカー行為へのB社の対応が十分でなかったこと、個人情報の管理に問題があることから退職条件の上積みを求めてあっせんを申請した。

労働者側の主張

警察にストーカー被害届を出す事態になっており、B社が適切な対処をしなかったことで被害が長期化し、精神的苦痛を受けた。職場環境の悪化から退職せざるを得なかった。個人情報の漏洩は現場管理者に責任がある。

使用者側の主張

ストーカー行為に対しては、警察へ相談したり、Aをストーカーに会わせないようにするなどB社としてできる対応はした。個人情報漏洩については調査したが事実関係は不明であった。しかし、Aには謝罪した。

結果【解決】

Aは、復職は希望せず金銭解決の意向を示し、B社にも金銭解決の意向があったことから、解決金の額について、本来パートには支給されない退職金の額を基準に、あっせん員が調整を図った。するとAは、ストーカー被害や個人情報漏洩から引越しせざるを得なかったことから引越し費用も要求したい意向を示した。そこで、さらに調整を図った結果、解決金の支払で双方とも合意に至ったため、事件は終結した。

このような内容でお悩みの場合は、各県民生活センターにご相談ください。

このページに関するお問い合わせ

労働委員会事務局調整審査課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2280
ファクス番号:054-221-2860
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