地域の特産物(寿太郎温州) 寿太郎温州の貯蔵
寿太郎温州(じゅたろううんしゅう)の貯蔵
温州みかんは、収穫時期が早い順に大きく分けて極早生温州(ごくわせうんしゅう)、早生温州(わせうんしゅう)、中生温州(なかてうんしゅう)、普通温州(ふつううんしゅう)と晩生温州(おくてうんしゅう)があります。極早生温州や早生温州は、収穫後、果皮表面を乾かしてから出荷しますが、晩生温州は貯蔵庫に2~3ヶ月間貯蔵してから出荷します。寿太郎温州は、晩生温州の一種で、最も遅く熟成する品種です。12月に収穫して貯蔵し、2月から3月にかけて出荷するのが一般的です。
寿太郎温州は、甘みが強い品種なので、もぎたてをそのまま食べても充分美味しく食べられますが、貯蔵庫に長く寝かすことによって風味が増し、酸味が抜けて味が濃くまろやかになって、より美味しく食べられます。また、貯蔵することによって、消費者のみなさんには長期間みかんを味わって貰うことができ、生産者の立場からすると長期間出荷することで労力の分散や値崩れを防げるメリットもあります。
レギュラー品の寿太郎みかん
沼津市西浦・内浦・静浦地区の生産者で組織する「富士伊豆農業協同組合西浦柑橘出荷部会」では、青島温州の出荷が終った2月上旬から寿太郎温州の出荷を始めます。
貯蔵してから出荷までの約3ヶ月、みかんの状態を何度も確認し、腐敗してしまったみかんは取り除きます。生産者はおいしいみかんを届ける努力を怠りません。
寿太郎プレミアム
通常の寿太郎の出荷時期は2月上旬から3月中旬頃までですが、高品質の果実を厳選して貯蔵し、3月中下旬まで熟成させたものを「寿太郎プレミアム」と呼び、3月下旬頃に出荷されます。
寿太郎プレミアムゴールド
平成20年度からは、貯蔵庫をみかんに適した温湿度に保ち、空気循環を自動的に管理する「冷風貯蔵技術」を導入し始めました。超微風を送るエアコンを既存の貯蔵庫に組み込み、温湿度管理を行うことにより、従来の常温の貯蔵庫と比較して、長期間に渡って安定的に果実の品質を維持できるようになりました。また人力に頼っていた温湿度管理は機械が行い、腐敗果が大幅に減ることにより点検の手間も減るため、労働力の削減にもつながりました。
平成21年度には、6軒の生産者が冷風貯蔵技術を導入し、まとまった出荷量が見込めることから、「寿太郎プレミアムゴールド」と命名し、新たなパッケージを作り、寿太郎プレミアムとは別の出荷計画を立てて売り出しました。3月下旬から4月上旬に出荷されています。
温州みかんの出荷が終わってからハウスミカンが出回り始めるまでの端境期にも、高品質な寿太郎みかんを出荷できるよう、生産者は工夫を凝らしています。4月に入ってからも、引き続きおいしい寿太郎みかんが食べられるなんて、みかん好きにはたまりませんね。
もっと寿太郎温州のことを知りたい方は、寿太郎温州、寿太郎温州の原木のページもご覧ください。
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