静岡県における協同農業普及事業
- 静岡県は、農業改良助長法に基づき、国と県の協同事業として、静岡県食と農の基本計画の目標を達成するために、協同農業普及事業を行っています。
- 県内の7農林事務所に110人(令和5年4月1日現在)の普及指導員等を配置しています。
- 各農林事務所では、農林事務所ビジョン推進戦略(普及指導計画)に基づき、ビジョン推進戦略目標達成のため、ビジネス経営体等の担い手の育成、産地構造改革に向けた取組の強化を重点に、普及指導活動を実施しています。
普及活動事例
1.令和4年度事例(最新事例は「普及活動の評価」に掲載)
- 賀茂農林事務所:農地の耕作条件整備と多様な担い手の活用による農地の維持・有効活用 (PDF 630.7KB)
- 東部農林事務所:規模拡大や生産効率の向上による土地利用型作物の経営強化 (PDF 231.9KB)
- 富士農林事務所:畜産・茶農家の連携による循環型農業の確立 (PDF 201.1KB)
- 中部農林事務所:オクシズ茶業経営体の持続可能な経営の推進 (PDF 675.5KB)
- 志太榛原農林事務所:次世代を担う経営体育成と先端技術を活用した施設園芸の生産性向上 (PDF 195.5KB)
- 中遠農林事務所:スマート農業の推進による生産性向上 (PDF 434.9KB)
- 西部農林事務所:持続可能な茶生産体制の強化と消費拡大による天竜地域の活性化 (PDF 298.2KB)
2.過去の事例
普及指導活動の評価
1.目的
協同農業普及事業に基づく普及指導活動を、幅広い観点から第三者による客観的な評価を受け、評価結果を新たな普及指導活動に反映させるため、平成14年度から評価委員会を設置している。
平成17年度までは農林事務所単位で実施したが、平成18年度から県庁が主体となり実施している。
2.令和5年度の評価委員会
農林事務所長が所内評価を踏まえてとりまとめた普及指導活動の成果に対し、学識経験者や異業種分野等から選定した普及指導活動評価委員による評価委員会を開催し、評価結果を次年度の普及指導計画に反映させている。
(1)実施方法
- ア 現地調査(評価委員が対象農家等からのヒアリングを実施)
- イ 成果発表及び質疑
(2)開催日・場所
- ア 令和6年1月 各農林事務所管内の現地
- イ 令和6年2月6日(火曜日) 静岡中央ビル5階大会議室
(3)委員
氏名 | 所属等 |
---|---|
栗本 めぐみ | 農業女子プロジェクトメンバー |
鈴木 俊夫 | SBS番組制作プロデューサー |
高橋 和晃 | 静岡県農業法人協会 会長 |
野中 正子 | 静岡県消費者団体連盟 会長 |
峰野 博史 | 静岡大学 学術院 情報学領域 教授 |
宮口 巧 | 株式会社イワサキ経営 マーケティングアドバイザー |
山本 義明 | 静岡県農業経営士協会 会長 |
(4)評価内容
賀茂農林事務所
【評価内容】
- 産地として、生産量の増加や花もち保証など、生産者の所得に直結する取組を積極的に取り入れている。
- EOD-HeatingやLED照射、環境モニタリング等の省力化技術の導入が産地内に広まったことが評価できる。今後も未導入生産者への情報交換会などを継続していただき、引き続き普及指導活動に努めていただきたい。
- 環境モニタリングによって得られたビッグデータを上手に活用いただきたい。
東部農林事務所
【評価内容】
- 資源循環型農業の産地づくり推進に関し、継続した技術習得研修の実施並びに耕畜連携システムの促進協議会設置など評価できる。
- 資源循環型農業や耕畜連携システムの実証実験を継続していただき、今後もぶれない中長期的な活動によって、生産者との連携体制構築や就農促進への好循環につなげていただきたい。
- 有機農産物のPRにはもう少し工夫が必要だと感じた。
富士農林事務所
【評価内容】
- 生産者と仕事人が連携しメニュー開発できる体制を構築し、実際に富士のほうじ茶を使った御当地メニューを開発し商品化したことが評価できる。
- 試食、インタビュー、動画を含めて工夫をしており、素晴らしい発表だった。
- ほうじ茶の売上げ増加につながりそうか、新メニュー開発の効果やその継続性についても、継続して分析していっていただきたい。
中部農林事務所
【評価内容】
- 村社会のこともしっかり理解し、思いやりをもって取組んでいることが伝わってきた。
- 営農だけでなく集落の維持という課題を抱えたオクシズに対し、運営改善・商品開発・施設間連携・情報発信力向上のための支援活動を進め、来場者数や売上げに若干向上してきていることが評価できる。
- 様々な製品開発やスタンプラリー等が活性化につながっているようで、引き続きブランディング支援や活性化支援といった好循環を回していっていただきたい。
志太榛原農林事務所
【評価内容】
- 水田稲作とレンゲ蜜蜂の連携が商品作りに反映されており、おもしろいストーリーとなっている。
- 耕蜂連携という新しい取組を開始し、稲作農家も養蜂業者も相乗効果の期待できることが実証されつつあり、引き続き経営体・参入法人等を巻き込んだ効率化・発展につなげていっていただきたい。
- 生産者の所得向上に直接つながる仕組みなので、今後も引き続き支援をお願いしたい。
中遠農林事務所
【評価内容】
- 年間を通じて継続した支援活動の実施と参加者数や実施効果の定量的な蓄積を中長期的に進めていくと今後の参考になっていくと思う。
- 古民家を活用した交流拠点は非常に趣があって、楽しみである。
- オクシズで取り組まれているスタンプラリー等も参考にしたり、他地域との連携を進めたりすることで、県内農村のさらなる魅力発信にむけた相乗効果を図っていけると思う。
西部農林事務所
【評価内容】
- 県西部の中核経営体の経営支援に注力することで、効果的な結果(販売体制強化、作業効率化等)を得ており、このまま進めてほしい。専門家派遣の実施により、相談者の状況に応じた適切な支援ができていると感じる。
- 大規模農家で得たものを中小規模農家にも還元する取組も考えながら進めてほしいと感じた。
- 成功事例の紹介がメインのように見えたが、失敗事例の紹介やその課題解決に向けた仮説などもあると、より興味深く他地域にも参考になるかもしれない。
3.令和6年度の評価委員会(予定)
- 開催時期:令和7年3月予定
- 委員:未定(協同農業普及事業の運営に関する指針に基づき選出予定)
- 評価対象課題:26の普及指導計画の中から選定
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このページに関するお問い合わせ
経済産業部農業局農業戦略課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
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