株式会社赤阪鐵工所
地球環境に優しい製造体制の構築に向けて
1910年創業の株式会社赤阪鐵工所は、静岡県焼津市に拠点を置き、船舶用大型ディーゼルエンジンや鋳造品・機械加工品・開発品等を製造している会社である。同社は、経営理念として「顧客第一主義」を掲げ、信頼される製品づくりに取り組むほか、環境への貢献として「SDGsアクション」を策定し、省エネルギーとCO2削減に焦点を当てた事業展開を行っている。
同社は、環境に対する取り組みの一環として、鋳造工程において製鉄(コークス)を用いる溶解炉(キュポラ)から高周波誘導炉(電気炉)に設備を更新し、その設備資金を静岡銀行より「グリーンローン(※)」にて2023年3月に調達した。この更新により、CO2排出量を年間約43.5%削減する効果が見込まれており、高い環境改善効果が期待される。
また、同社は中期経営企画の重点施策の一つに製造工場改革を掲げ、なかでも脱炭素に向けた製造体制構築を掲げている。気候変動・脱炭素に向けた数値目標として、工場・事業場全体のCO2排出量について2022年度比で2030年度50%削減を掲げている。
※グリーンローン
資金使途を地球温暖化対策などの環境改善効果のある事業(グリーンプロジェクト)に限定し、低炭素・循環型社会の実現に向けた取り組みを支援する融資
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