環境のミカタ株式会社

「環境のミカタ株式会社（藤枝市前島）」は、一般廃棄物および産業廃棄物の収集運搬・処分事業者で、企業理念「できることは、もっとある」のもと、産業廃棄物の収集運搬・処分、リサイクルや、行政からの受託による「環境コーディネート事業」などを展開している。また、廃棄物の処理にとどまらず、原料化（ペレット）、燃料化（RPF）、堆肥化、廃棄物を利用した発電に取り組むなど、「価値のないものを資源に変える」活動を通じて、地域の環境問題の解決に貢献している。
　同社は、2022年6月に静岡銀行と締結したポジティブ・インパクト・ファイナンス（※1）を通じて環境面はもとより、社会面において女性採用比率向上等を目標（KPI）に設定し、ダイバーシティ経営の実践に取り組んでいる。

また、環境問題解決の一環として、古紙・廃プラのリサイクルを促進する RPF （※2）製造設備を新設するため、2023年3月に静岡銀行をアレンジャー（幹事金融機関）としてシンジケーション方式による「グリーンローン」（※3）を契約し、資金調達を行った。
　RPF を製造することで廃プラの資源利用を促進し最終処分量の削減が可能となる。また、副次的な環境改善効果として、RPF は化石燃料と同等の熱量でも CO2 排出量が少ないことから化石燃料の代替物として利用された場合に CO2 削減効果が得られる。このように、廃棄物から価値のあるものを創出することで、持続可能な社会の実現に取り組んでいる。

※1　ポジティブ・インパクト・ファイナンス
企業活動が環境・社会・経済のいずれかの側面において与えるインパクトを包括的分析し、特定されたポジティブインパクト(プラスの貢献)の向上とネガティブインパクト(マイナスの影響)の低減に向けた取り組みを支援する融資

※2　RPF
おもに産業系廃棄物のうち、マテリアルリサイクルが困難な古紙および廃プラスチック類を主原料とした高品位の固形燃料

※3　グリーンローン
資金使途を地球温暖化対策などの環境改善効果のある事業（グリーンプロジェクト）に限定し、低炭素・循環型社会の実現に向けた取り組みを支援する融資

 

 

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