優秀賞「坂口谷川環境美化活動」

部門　景観づくり活動部門

受賞者　粂田雅史

所在地　牧之原市

地区の概要

牧之原市の坂口谷川は、吉田町と旧榛原町の境を流れる川です。この川を美しく守ろうと、今日も84歳になる粂田さんが草刈りを行っています。

粂田さんは定年退職を機に、自分が生まれ育った故郷に何か貢献できないか、と考え、当時、坂口谷川が葦やくず、竹等が覆い茂り荒れ果てた川となってしまったことを憂い、これからの人生を捧げる思いで環境美化活動に取りかかりました。

当初は一人だけで堤防の雑草を掘り起こし、春には芝の種を蒔き、来る日も来る日も根気よく芝生の手入れをし続けてきました。年間300日は毎日2、3時間を堤防にて過ごすという気の遠くなるような作業です。

荒れ果てた坂口谷川も今では見違えるようにきれいになり、春は菜の花、アジサイが咲き、夏は緑の芝生、秋は三色の彼岸花が咲き誇り、人々の憩いの場所となりました。

最近では、自治会を中心とした地域の方も加わり、この景観を活かしたイベントも行われ、みんなから愛される活動として広がりを見せています。

ふるさとの川に美しい景観と子供たちの自然の遊び場を取り戻そう、との一念で20数年続けられてきた活動に敬意を表するとともに、地域の景観は地域で守る景観保全の原点とも言える活動が評価されました。

案内図