維持管理の充実
堤防の決壊等の河川災害を未然に防ぐため、河川パトロールを実施して河川内の以上箇所の早期発見に努めるとともに、堆積土砂の掘削や老朽化した護岸の修繕など適切な維持管理を行っています。また、平成19年度から土木施設長寿命化計画水門・陸閘ガイドラインに基づくデータベースの運用を開始し、維持管理コストの低減と更新時期の平準化を進めるため、点検結果を蓄積するとともに、平成20年度から各施設における設備等の維持更新を実施しています。
老朽化に伴う更新費用増大への懸念に対し、施設の延命化を行い、ライフサイクルコストの縮減を図ります。
県管理の全519河川(総延長2,576.5km)、並びに全206施設を対象に、各種事業により適切な維持管理を行っています。
施設の長寿命化対策
公共施設等のうち、インフラ資産や公共建築物における「長寿命化対象施設」については、ライフサイクル全体を視野に入れた長寿命化に取り組んでいます。
具体的には、点検・診断等により既存施設の状態を評価した上で、耐用年数、部材の劣化予測などを元に、予防保全の観点による最適な対策と費用を検討し、施設毎に中・長期的な計画を立案し、計画に基づいた修繕を行っていくものです。
長寿命化計画に基づく事業の実施や点検の実施及びその効果
ア 長寿命化計画策定に際し、詳細な施設点検を実施。(栃山川水門)
イ 長寿命化計画に基づき、扉体塗装工を実施。(栃山川水門)
ウ 長寿命化計画策定の効果
今後40年間の長寿命化計画に基づき、施設の点検及び整備を実施することにより、施設の延命化、維持管理コストの縮減が図られ、効率的・効果的な維持管理が可能となる。
中長期管理計画
より戦略的なマネジメントを行うために、社会的重要度等を考慮した上で、対策優先度評価を実施し、施設全体としての中長期管理計画を策定します。
計画策定後も、先進的な研究、点検・診断、修繕等の実績に関する情報を蓄積、評価することで、効果的効率的な管理の手法や耐用年数の推定など基準類の充実などを図り、必要に応じて見直しを行っていく予定です。
堤防除草の効率化
激化する豪雨災害に対する河川堤防の健全性の確保や、親水性のある水辺空間の創出のため、近年、堤防除草の重要性が高まってきています。そのため、限られた予算内で効率的に除草を実施することを目的に、遠隔操作による省力化が見込まれるリモコン式草刈機の導入を進めています。
令和4年度には、県でリモコン式草刈機の購入を行いました。購入した機械をより有効活用するため、県が発注する工事での使用に加え、リバーフレンド団体等への貸し出しを検討しています。
このページに関するお問い合わせ
交通基盤部河川砂防局河川海岸整備課
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