大場川左岸下流域豪雨災害対策アクションプラン
大場川左岸下流域は、狩野川中流の田方平野に位置し、一級河川狩野川や支川の大場川及び来光川のそれぞれの堤防に囲まれているため、大場川の増水時には自然排水が困難となりやすい地域です。当地域を流下する大場川は国土交通省が河川を改修し、その支川である函南観音川では、静岡県が小規模河川改修事業などにより改修を行うことで流域の治水安全度を向上させているものの、流域の開発による流出のしかたや降雨特性の変化などにより、この10年間では平成10年、14年、17年、19年に間宮地区などにおいて大きな浸水被害が発生しています。
このような状況にある当地域の浸水被害軽減のためには、河川整備や貯留施設の整備などのハード対策と、ハザードマップの公表など防災情報の提供や適正な土地利用の誘導などのソフト対策について、関係する行政機関や地域住民が一体となって、総合的な雨水排水対策を推進することが必要です。
このため、静岡県及び三島市、函南町、国の各関係機関で構成する「大場川左岸下流域総合的雨水排水対策協議会」を設立し、検討を重ね、「大場川左岸下流域豪雨災害対策アクションプラン」を作成しました。
アクションプランとは
「大場川左岸下流域豪雨災害対策アクションプラン」は、概ね5年を目処に、流域の床上浸水被害解消を目指し、静岡県や三島市、函南町、国が住民と一体となって進めていく総合的な治水対策です。
なお、このアクションプランで行う対策は、床上浸水被害を軽減させるための緊急的な対策です。このため、想定した規模以上の豪雨に対しては、今後も浸水被害の発生が予想されます。
被害を少しでも減らすためには、流域内外の住民の方々の理解と協力が必要です。
大場川左岸下流域の特徴
大場川左岸下流域は、田方平野の北端に位置する南北に細長い区域で、三島市と函南町に属しています。流域の南部は勾配の非常に緩い低平地となっており、水が貯まりやすい地形です。
さらに、この地域は周囲を大場川・狩野川・来光川に囲まれており、これら河川の水位が上昇すると、流域に降った雨を排水できなくなり、区域内に水が貯まってしまうという浸水被害(これを内水被害といいます)が起こりやすくなります。
大場川左岸下流域の浸水被害
大場川左岸下流域では、平成10、14、17、19年に台風等の襲来により浸水被害が発生しています。なかでも平成10年8月洪水は、床上浸水58戸、床下浸水174戸という近年最大の浸水被害が発生しました。
平成10年8月洪水による浸水被害の状況
アクションプランの基本方針
- 対象区域
- アクションプランの対象区域は、函南観音川流域・大洞川流域にその南側に広がる大場川・狩野川・来光川に囲まれた低平地を含めた大場川左岸下流域とします。
- 対象期間
- アクションプランの対象とする期間は、平成22年度から8年間とします。
- 目標
- 平成10年8月洪水と同程度の降雨に対して、ハード整備とソフト対策を組み合わせた総合的な治水対策を進め、5年間で床上浸水を概ね解消することを目標とします。
- 主な対策
- アクションプランにおける対策は、内水排除ポンプの増設や河川改良などの「洪水処理対策」、雨水貯留施設の設置や既存調整池の改良などの「流出抑制対策」といった“ハード対策”や、流出抑制のための土地開発指導や警戒避難体制の強化などの“ソフト対策”に大別されます。
これらの対策を効果的に組み合わせることにより、浸水被害の軽減を目指します。
各河川のアクションプラン
※この地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図(三島・韮山)を使用したものです。
こちら大場川左岸下流域アクションプランからも閲覧できます。
アクションプラン本文
こちらからアクションプランの本文が閲覧できます。
豪雨災害に備えて
天気予報などでよく耳にする「1時間に○○ミリメートルの雨」の目安は、下に示すような雨の強さと降り方になりますので、天気予報や防災情報を見聞きするときの参考にして下さい。(出典:気象庁)
大雨や長雨で危険と思ったら、早めに避難しましょう。
1時間に10~20ミリメートル 「やや強い雨」
1時間に20~30ミリメートル 「強い雨」
1時間に30~50ミリメートル 「激しい雨」
1時間に50~80ミリメートル 「非常に激しい雨」
1時間に80ミリメートル以上 「猛烈な雨」
防災情報について
雨量や水位の情報(サイポスレーダー)
各地点の河川情報や気象情報などをリアルタイムに確認することができます。詳しい情報は、こちらから確認できます。
パソコンからのアクセスはこちら
川の防災情報(国土交通省)
サイポスレーダー(静岡県)
携帯電話からのアクセスはこちら(下のQRコードを携帯電話で読み取ってください)
川の防災情報(国土交通省)
http://i.river.go.jp/
サイポスレーダー(静岡県)
http://sipos.shizuoka2.jp/m/
ハザードマップ
洪水が発生した場合に浸水する範囲や避難場所などを確認することができます。下のバナーをクリックすると、三島市・函南町のハザードマップのホームページが開きます。
進捗状況
ご意見・ご質問
ご意見・ご質問は、下記の担当機関までお寄せください。機関名をクリックすると、各機関のホームページが開きます。
国土交通省 中部地方整備局・沼津河川国道事務所調査第一課
- 〒410-8567 静岡県沼津市下香貫外原3244-2
- 電話:055-934-2009
- ファクス:055-934-2019
沼津土木事務所企画検査課
- 〒410-0055 静岡県沼津市高島本町1-3
- 電話:055-920-2211
- ファクス:055-922-6684
- Eメール:numado-kikaku@pref.shizuoka.lg.jp
三島市土木課
- 〒411-8666 静岡県三島市北田町4-47
- 電話:055-983-2636
- ファクス:055-973-6722
函南町建設課
- 〒419-0192 静岡県田方郡函南町平井717-13
- 電話:055-979-8116
- ファクス:055-979-8147
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このページに関するお問い合わせ
沼津土木事務所
〒410-8543 沼津市高島本町1番3号東部総合庁舎6階・8階
電話番号:055-920-2202
ファクス番号:055-922-6684
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