愛鷹山麓産業廃棄物不法投棄事案

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ページID1017786  更新日 2024年12月23日

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1.事案の概要

概要

  • 不法投棄の原因者は、平成4年から沼津市西野地内で中間処分業(焼却)を営んでいたが、平成12年1月頃から16年11月までの間、受け入れた産業廃棄物を沼津市愛鷹山麓に不法に埋め立てた。
  • 現場には、廃プラスチック類、木くず、紙くずなど約23万立方メートル(ボーリング調査等による推定量)が埋め立てられ、平成18年1月までに約2,400立方メートルが撤去されたのみであった。

不法投棄量

約23万立方メートル(ボーリング調査等による推定量)

2.生活環境保全上の支障等

概要

  • 平成16年度、緊急安全対策調査を実施。
  • 平成20年度、生活環境保全上の支障及び支障除去の工法に係る委託調査を実施。
  • 平成21年11月に廃棄物や地盤工学等の専門家を委員とする「愛鷹山麓産業廃棄物不法投棄支障評価・対策検討委員会」(以下「対策検討委員会」)を設置。
  • 平成21年から平成23年度にかけて、対策検討委員会からの求めで、追加調査を実施。
  • 平成23年11月2日、「現場南側に斜面崩落のおそれがある」等の指摘と「廃棄物の除去により斜面の崩落を防ぐ」対策等をとるように、県に対して提言がなされた。
  • 平成25年1月22日、行政代執行による産業廃棄物不法投棄支障除去工事に着手し、平成26年2月28日までにすべて終了。

3.原因者に対する責任追及

  • 不法投棄の原因者5名に対し、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)に基づき措置を命じた。
  • しかし、被命令者5名は、命令に定める期日を過ぎても着手しないことから、崩落等の「生活環境保全上の支障が生じまたは生ずるおそれ」を除去するため、行政代執行を実施。

4.行政代執行による産業廃棄物不法投棄支障除去工事の実施

工事概要

  • 現場南側の斜面崩落防止のため、斜面安定化工事を実施した(法面勾配1時02分.4)
  • 掘削後に廃棄物を選別し、場外に搬出・処分した。
  • 雨水の浸透や侵食を防止するため、排水路を設置した。
  • ガスを大気中に放散するため、ガス抜き管を設置した。
工種区分とその概要
区分 数量 概要
掘削工 31,100立方メートル 南側斜面の崩落防止のため、斜面上部を排土。
選別工 43,500立方メートル 掘削による廃棄物混じりの土砂をふるい機で分別。
盛土工 5,300立方メートル 選別により生じた土砂を現場北側に盛土・整形。
覆土工 6,500立方メートル 掘削箇所の廃棄物露出を防ぐために覆土。
法面工 5,390平方メートル 掘削箇所及び盛土箇所の整形及び植生。
発生ガス対策工 4箇所 ガスを大気中に放散するため、ガス抜き管を設置。
雨水排水工 1,971メートル 雨水による地表侵食を防止するため、場内に排水路を敷設。
産業廃棄物処分 13,405立方メートル 選別後の廃棄物の運搬及び処分。

5.代執行後のモニタリング

概要

対策検討委員会による提言に基づき、残存する廃棄物による周辺環境への影響を把握するため、モニタリングを実施している。

住民の皆様へ(お願い)

現在のところ河川環境や、皆様の身近な生活環境に影響を与えている兆候は見られません。

一方、場内の地中から廃棄物の分解と考えられるガスの排出が続いていますので、県では当面、継続して廃棄物層内の安定状況などをモニタリング(監視)していきます。

モニタリング結果に異常が見られた場合は、速やかにその内容について自治会を通じて報告致します。

御迷惑をおかけしますが、怪我や事故につながる危険性がありますので、できるだけ現場内に立ち入らないよう御協力をお願いします。

(3)自治会説明資料

(4)水質及びガスモニタリングデータ

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このページに関するお問い合わせ

くらし・環境部環境局廃棄物リサイクル課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3810
ファクス番号:054-221-3553
hai@pref.shizuoka.lg.jp