しずおかの森林と木材について知りたい
しずおかの森林の概況
本県は県土の6割(約50万ha)が森林です。
民有林(国以外が所有する森林)のうち、約6割(24万ha)が人工林(人の手で植えられた森林)です。
全国的にも豊富な人工林は、その9割が木材資源として利用可能な林齢である45年を超えており、この充実した森林資源の循環利用が必要です。
県産材利用の意義
「県産材」は、県内の森林から伐採され、県内で加工された木製品のことをいいます。
県産材を利用することは、林業の再生と森林の適正な整備・保全につながり、森林の有する多面的機能の持続的な発揮とともに、山村をはじめとする地域経済の活性化につながります。
また、木材は再生可能な資源であり、エネルギー源として燃やしても大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えない「カーボンニュートラル」の特性があります。
「カーボンニュートラル」とは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」と、森林などによる「吸収量」の差し引きがゼロになることです。
森林は、太陽からの光エネルギーを利用して、大気中の二酸化炭素を有機物として固定する働きがあり、木の幹や枝に大量の炭素を蓄えています。
さらに、木材を住宅や家具等に利用することは、木材中の炭素を長期間にわたって貯蔵することにつながります。
県産材を利用することは、SDGsの達成および脱炭素社会の実現にも貢献します。
県内木材産地の紹介
本県は自然条件に恵まれ、森林の育成に適しています。
古くからスギ・ヒノキが植えられ、長い時間をかけ育てられ、木材として利用されてきました。
全国的にも美林で名高い天竜地域をはじめ、県内各地に豊かな人工林があります。
県内4地域の特徴
地域 |
特徴 |
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伊豆 |
かつてはシイタケ栽培や炭焼きなど、広葉樹の利用が主であった。近年、木材生産も活発化している。 |
富士 |
富士山麓に広がる、戦後植林されたヒノキ主体の人工林で「富士ひのき」としてブランド化されている。 |
静岡 |
大井川や安部川の中流域で、古くから品質の良いスギ・ヒノキが生産されている。 |
天竜 |
江戸時代から続く林業地。「天竜美林」の名で知られ、日本三大人工美林にも数えられる。 |
木材の良さ・効果
木材は断熱性、調湿性等に優れ、紫外線を吸収する効果や衝撃を緩和する効果が高いなどの性質があります。
木材を利用することで、健康的で温もりのある快適な生活空間の形成に貢献します。
実際に木造の店舗では「柔らかい雰囲気で来店しやすいなど、お客様からもご好評いただいている」、こども園では「園児の健やかな成長だけでなく、職員にとっても心安らぐ空間となっている」といった声があります。
木材の良さや効果について、詳しく知りたい方は下記リンク先をご覧ください。
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このページに関するお問い合わせ
経済産業部森林・林業局林業振興課
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