リニア中央新幹線静岡工区
県民の皆さまからの質問にお答えします
9月6日に開催された地質構造・水資源部会専門部会では、どのような対話が行われたのですか。
9月6日開催の第17回地質構造・水資源部会専門部会では、2月5日に県が整理した「今後の主な対話項目」28項目のうち、「トンネル発生土」に関する3項目について対話を進めました。
会議では、JR東海から、過去の調査によりツバクロ発生土置き場直下に断層がある可能性を示す資料が、初めて示されました。断層による影響については、今後の専門部会の追加課題としました。
▲専門部会の様子
第17回地質構造・水資源部会専門部会の概要
1 日 時
令和6年9月6日(金)13:00~15:00
2 議事概要
「発生土置き場について」
【議題1】基本認識の共有
<まとめ>
- JR東海は、生態系全体や景観への影響も考慮した対策を行うという基本認識を共有することを確認。
【議題2】立地(位置選定)
<まとめ>
- 全ての発生土置き場について、位置選定の経緯、理由を確認し、次回以降、「設計、モニタリング等」について対話を進めることを合意。
- 今回、要対策土については考慮していないことを確認。
【議題3】ツバクロ発生土置き場
<まとめ>
- 広域的な複合リスクのうちの同時多発的な土石流の影響と土石流の緩衝地帯としての機能への影響の予測・評価について、発生土置き場の有無による大きな違いがないことを専門部会として了解。
【議題3の追加課題】ツバクロ発生土置き場直下の断層(推定)の影響
<課題追加の経緯>
- JR東海は、平成22年度の地表踏査により、ツバクロ発生土置き場直下に断層がある可能性を認識していながら、これまで説明していなかった。森副知事が、JR東海に対し説明を求めたところ、県民へのお詫びと反省、今後は議論に必要な全ての情報は適切に示すことを固く約束する旨の会社としての文書が提出された。
〇森副知事の主な発言
- 断層の情報は、ツバクロ発生土置き場の位置選定等の対話をする上で重要な情報であるにも関わらず、昨年8月の専門部会でツバクロ発生土について対話した際にも説明はなく、今回初めて示されたことは、信頼関係を損なうとともに、JR東海の提供する資料自体の信頼性を損ない、対話の進捗を妨げるものと受け止めている。
- 必要な情報が示されないことや、発生土置き場の下に断層があるということは、県民に非常に不安感を与えるものである。
- 今後は、県民の安心・安全のため、対話をする上で関係するデータは全て示し、説明していただきたい。
○委員の主な発言
- 専門部会としても、科学的・工学的な対話を進める上で、関係するデータはきちんと出していただきたい。
- この断層がどのような特性(正断層、逆断層、横ずれ断層)であるのかを把握し、その上で地震による影響を評価する必要がある。
- 断層があった場合の対応については、工事の種別により指針や基準があるため、参考にしていただきたい。
<まとめ>
- JR東海は、発生土置き場直下の断層の特性を確認し、その断層が盛土に対してどのような影響を与えるか検討。次回以降、ツバクロ発生土置き場の「立地」の再評価も含めて確認。
※専門部会で初めて示された、ツバクロ発生土置き場直下に断層がある可能性を示す図
出典:第17回地質構造・水資源部会専門部会 資料1-2(静岡県が一部追記)
3 専門部会後の対話の進捗状況まとめ
令和6年10月1日現在の情報です。
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→リニア中央新幹線整備工事に伴う環境への影響に関する対応
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