リニア中央新幹線静岡工区
県民の皆さまからの質問にお答えします
リニア中央新幹線は、品川・名古屋間の2027年の開業は難しいのでしょうか。
JR東海は、令和5年12月に、当初予定していた品川・名古屋間の工事完了を、「2027年」から「2027年以降」に変更しました。
その後、3月29日に開催されたリニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議において、静岡工区の工事スケジュールについて、トンネル掘削工事に約10年かかるなど、2027年に開業できる状況にはないと説明しました。
モニタリング会議における矢野座長のご質問により、静岡工区の完了が2034年以降になることがわかったのは、非常に重要であると受け止めております。
県としては、モニタリング会議にできる限り協力するとともに、リニア中央新幹線の整備推進と大井川の水資源及び南アルプスの自然環境の保全との両立に向けて、JR東海との対話をできる限り速やかに進めてまいります。
(参考)
第2回リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議の概要
1 日時
令和6年3月29日(金)13:00~14:00
2 議事概要
(1) 静岡工区の事業計画について(JR東海説明)
- 南アルプストンネルは全線の中で最も難易度が高く工事が厳しい。
- 2017年に工事契約を締結したが、工事着手できないまま6年4ヶ月が経過した。静岡工区以外でも難しい工事があり、スケジュールがタイトな工区もあるが、全く着手していないというところはない。
- 静岡工区の着手の遅れは、名古屋までの開業時期の遅れに直結する。2027年に実現できる状況ではない。
- トンネル工事の期間については、山梨県、長野県の工事状況を踏まえると、工期が短縮される要素は見られない。工期が長くなる可能性もある。
- 山梨県内から、県境越えて、静岡県内の高速長尺先進ボーリングで地質を把握し、工事計画を立て、不確実性を解消していきたい。
【質疑等】
(矢野座長)工程は、それぞれどの程度の期間を想定しているか。
(JR東海)高速長尺先進ボーリングは、1kmの場合は3~6ヶ月、工事ヤードの整備は3ヶ月、トンネル掘削工事は、ガイドウェイ設置工事等を含めて10年である。
出典:R6.3.29リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議 資料1
(2) JR東海と静岡県の協議状況について
JR東海より、環境保全有識者会議の報告書の公表(令和5年12月7日)以降の静岡県とJR東海の協議状況について説明
(矢野座長)精力的に対話が進んでいる。引き続き、対話を進めていただきたい。
(3) 現地視察について
事務局より、現地視察について、スケジュール、主な視察先について説明。
令和6年5月1日現在の情報です。
詳細は、「リニア中央新幹線建設工事に伴う環境への影響に関する対応」へ
→リニア中央新幹線整備工事に伴う環境への影響に関する対応
WEB県民だよりでは、リニア中央新幹線整備に関する県の対応などを連載でお伝えします。
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