南海トラフ地震が来る!あなたの行動と緊急消防援助隊が「命」を守る/県民だより2022年9月号
甚大な被害が予想され、いつ起こってもおかしくない南海トラフ地震。迅速かつ的確に対応できるよう、静岡県で過去最大規模の訓練が行われています。この機会に、地震の特徴や、必要となる行動・準備を知り、いざという時に命を守ることができるよう、備えておきましょう!
知っておきたい!南海トラフ地震の特徴
想定震源域が広い南海トラフ地震では、東側と西側の地盤が別々に割れるケースがあることから、巨大地震が時間差で連続して発生する恐れがあります。一度大きな地震が来た後、このような現象を察知して発令されるのが「南海トラフ地震臨時情報」です。発令から2週間以内は再び大きな地震が発生することがあるため、情報のレベルに合わせて、適切な行動をとる必要があります。
南海トラフ地震についてマンガで分かりやすく解説!
南海トラフ地震について、マンガで分かりやすく解説!
「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたら…
全国初!南海トラフ地震を想定した「緊急消防援助隊全国合同訓練」
おおむね5年に1回、全国の緊急消防援助隊が一堂に会して行ってきた「緊急消防援助隊全国合同訓練」。第6回となる今年は、静岡県を中心に、南海トラフ地震を想定した初めての訓練が、過去最大規模で行われています。すでに7月に行われた図上訓練と、11月に行われる実動訓練についてお知らせします。
「緊急消防援助隊」とは?
災害時は全国から集結! 大規模災害や特殊災害が発生した場合、被災地の消防機関だけでは対処できないことがあります。そのようなとき、被災地とは異なる都道府県から応援に駆けつける消防部隊を「緊急消防援助隊」といいます。平成7年の阪神・淡路大震災の教訓を踏まえて創設され、以降定期的に合同訓練を行っています。
全国訓練のPR動画が公開されています
図上訓練 7月27日(水曜日)
災害が発生した想定で地図や見取り図に書き込みをしながら、災害の全体像や該当する地域の危険性を把握するシミュレーション訓練です。当日の早朝に想定情報が伝えられ、静岡県庁など、参加機関の各所で訓練を行いました。
訓練想定
- 遠州灘を震源とする「M8クラスの先発地震」が発生した後、四国沖を震源とする「M8クラスの後発地震」が発生。静岡県のほか複数の県で最大震度7を観測。
- 太平洋沿岸部を中心に広範囲で津波浸水、内陸部では土砂災害、火災などの甚大な被害が発生。
参加機関
静岡県、和歌山県、高知県、宮崎県、関係市町、関係消防本部、消防庁など
訓練に参加して
事前に内容を明かさないブラインド方式の訓練で、本番さながらの緊張感がありました。実際の災害時に緊急消防援助隊の応援を円滑に受けられるよう、今後も訓練を積み重ねていきます。
実働訓練 11月12日(土曜日)・13日(日曜日)
全国46の各都道府県から緊急消防援助隊や自衛隊などが静岡県に参集。南海トラフ地震を想定した地震・津波災害対応訓練、土砂災害救出訓練などが行われます。
- メイン会場/富士山静岡空港西側県有地(島田市、牧之原市)
- サブ会場/遠州灘海浜公園建設予定地(浜松市)
- サテライト会場/一般社団法人日本建設機械施工協会施工技術総合研究所(富士市)、県消防学校(静岡市)、ENEOS株式会社清水油槽所(静岡市)、安田造船所(下田市)など
一般公開も予定しています!
みんなで減災!
南海トラフ巨大地震の犠牲者を一人でも少なくするために
県は2013年~2022年の10年間で、想定される南海トラフ地震の犠牲者を8割減少させる「静岡県地震・津波対策アクションプログラム2013」を推進し、住宅耐震化、防潮堤整備、避難先の確保など全国トップレベルの対策を行ってきました。犠牲者をあと1割減らすためには、皆さんの早期避難が必要になります。緊急時には、近隣の津波避難タワーや津波避難ビルへ早急に避難をお願いします。
1週間分の食料確保も!
災害時と臨時情報発表時はともに物資の不足が予想されます。
有事の際に慌てないよう、日頃から1週間の備蓄を心掛けましょう。
問い合わせ
- 南海トラフ地震について 県危機政策課
電話/054(221)3731 ファクス/054(221)3252 - 訓練について 県消防保安課
電話/054(221)2926 ファクス/054(221)3327
このページに関するお問い合わせ
知事直轄組織知事戦略局広聴広報課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2231
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