平成27年9月県議会定例会知事提案説明要旨2-2
平成27年9月県議会定例会知事提案説明要旨
【2.県政の概要】(2)賀茂地域の危機管理体制の強化
次に、賀茂地域の危機管理体制の強化についてであります。
下田総合庁舎は、第4次地震被害想定において、レベル2の津波で最大3.8メートル浸水することが想定されており、発災時に職員が参集することができず、防災拠点としての機能を十分果たすことができないなど、初期対応に著しく支障が生ずるおそれがあります。
このため、昨年度から、できるだけ早期に浸水域外へ移転することを検討してまいりました。しかしながら、総合庁舎の機能の全てを移転できる適地の確保が困難であるため、まずは、危機管理機能を先行的に移転することとし、浸水域外に防災棟を建設することといたしました。
建設地は、敷根公園に隣接しています。敷根公園は、災害発生時における自衛隊等の集結拠点であり、救出救助活動等を担う関係機関との連絡調整も容易であることから、賀茂地域の防災機能について、一層の強化が図られるものであります。
防災棟は、平時は賀茂振興局の執務室として危機管理や地域振興を担い、大規模災害発生時には、賀茂地域の災害対策を担う賀茂方面本部として機能することを想定しております。建設地は、昨年11月に下田市から提案がありました「サンワーク下田」敷地の一部を利用することとし、擁壁の設計などの経費を補正予算案に盛り込んだところであります。