世界遺産韮山反射炉
世界遺産
平成27年7月5日登録
反射炉とは、鉄などの金属を溶かし、鉄製砲を鋳造するための溶解炉のことです。
1840(天保11)年のアヘン戦争を契機に、当時の韮山代官であった江川英龍は軍事力強化のため様々な海防政策を幕府に建言し、反射炉の築造が決定されました。
しかし、1855(安政2)年、江川英龍は韮山反射炉の完成を前にして病死してしまいます。その後、江川英龍の子、江川英敏が後を継ぎ、1857(安政4)年に韮山反射炉が完成しました。
韮山反射炉は、大型の鉄製砲を鋳造するために、連双式2基(4炉)を直角に配置し4つの溶解炉を同時に稼動させ、溶解した金属を一か所に流し込むことが可能な構造となっています。
幕末期の日本では各地に反射炉が作られたのですが、現在原型を残しているものは萩と韮山だけです。特に、韮山反射炉は実際に稼動した反射炉としては日本で唯一現存しているものであり、平成27年7月5日に世界遺産登録が決定しました。
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