ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がんとHPVワクチン~
1.子宮頸がんとは
子宮頸がんとは、女性のがんの中でも比較的若い世代に発症しやすいがんです。日本では年間約1万1千人が子宮頸がんにかかり、約2千9百人の方が亡くなっています。「ヒトパピローマウイルス(HPV)」の感染が原因と考えられており、性的接触のある女性の方は半数以上が感染すると言われています。
子宮頸がんで苦しまないために、できる予防方法は2つあります。
- 発症を予防するため、HPVワクチンを接種すること
- 子宮頸がんを早期発見、早期治療につなげるため、子宮頸がん検診を受診すること
子宮頸がんは予防できるがんです。子宮頸がんとHPVワクチンについてよく知っていただき、ワクチン接種等を御検討ください。
2.HPVワクチン
子宮頸がんの一次予防(発症予防)は、HPVワクチンを接種することです。
HPVワクチンは、予防接種法の定期接種として、対象者は無料で接種することができます。対象者は次のとおりです。
定期接種 |
キャッチアップ接種(※) |
---|---|
小学校6年から高校1年に相当する年齢の女子 |
令和5年度対象者:平成9年度生まれから平成18年度生まれの女子(1997年4月2日生まれから2007年4月1日生まれの女子) 令和6年度対象者:平成9年度生まれから平成19年度生まれの女子(1997年4月2日生まれから2008年4月1日生まれの女子) |
対象者には、住民票のある市町から接種の案内等が郵送されます。詳しくは、「5.各市町HPVワクチン担当課」に御確認ください。
【HPVワクチン接種対象及び御家族の皆さんへ】
再生時間:1分13秒
【静岡県小児科医会 静岡県産婦人科医会 令和6年5月作成動画】
この動画は広島市の子宮頸がん予防ワクチン啓発動画を参考として、静岡県小児科医会予防接種協議会が子宮頸がん予防ワクチ
ン啓発動画を作成したものです。
広島市の子宮頸がん予防ワクチン啓発動画のURL:https://www.youtube.com/watch?v=oWbbIMJBggs
2-1.キャッチアップ接種について【令和6年度末までです】
HPVワクチンの予防接種は、平成25年6月から令和3年まで、接種後に報告された多様な症状等について十分に情報提供できない状況にあったことから、個別に接種をお勧めする取組を一時的に差し控えていました。
その後、令和3年11月の厚生労働省の専門家の会議で、安全性について特段の懸念がないことが改めて確認され、HPVワクチン接種による子宮頸がん予防効果が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められたことから、令和4年度から個別の接種をお勧めする取組を再開しました。
この差し控え期間に、定期接種の対象年齢を過ぎてしまい、接種機会を逃した方に対して公平な機会を確保する観点から、定期接種の特例として、対象年齢を超えて無料で接種できる機会(キャッチアップ接種)が、令和4年度から令和6年度までの3年間の期間限定で設けられました。
過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方が対象となりますが、詳しくは、「5.各市町HPVワクチン担当課」に御確認ください。
また、キャッチアップ接種対象者のうち、定期接種を受けておらず、定期接種の対象年齢を過ぎて、HPVワクチンを令和4年3月31日までに自費で接種した方の接種費用について、公費で負担する(償還払い)制度も各市町で検討されています。あわせて「5.各市町HPVワクチン担当課」に御確認ください。
【HPVワクチン県職員向けアンケートの実施結果について】
静岡県では、静岡県職員でキャッチアップ接種対象者に接種の検討状況等を調査するとともに、HPVワクチンに関する情報提供を行いました。
【キャッチアップ接種対象年齢がいる企業、学校等の皆様へ】
静岡県職員230人を対象としたHPVワクチンアンケート調査では、回答者の約2割を占めたHPVワクチンを知らない職員も、アンケート中のHPVワクチンに関する資料を読んだ後、その約7割は接種を前向きに検討したいと回答しており、積極的な情報提供・周知が、HPVワクチンを知らない者の接種意向に直結する結果となりました。
このため、アンケートの選択肢に従って、周知した内容は下記の表のとおりです。これらを活用し、関係各機関においては、積極的な情報提供及び周知をお願いします。
2-2.実施医療機関について
HPVワクチンを接種できる県内の医療機関は、「5.各市町HPVワクチン担当課」を御確認いただくか、各市町にお問い合わせください。
なお、「定期予防接種の市町間相互乗入れ制度」により、お住まいの市町以外の協力医療機関でもHPVワクチン接種することができる場合がありますので、各市町にお問い合わせください。
(※)各市町の最新情報を確認してから接種してください。
2-3.副反応について
HPVワクチン接種後には、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどがおこることがあります。まれに、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。
因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状を含めて、HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、接種1万人当たり約10人です。このうち、報告した医師等が重篤と判断したものは、接種1万人当たり約6人でした。
2-4.相談窓口について
接種医・かかりつけ医
HPVワクチンの接種後に気になる症状が生じた場合は、まずは、接種を行った医師又はかかりつけの医師に御相談ください。
HPVワクチン接種後に生じた症状の診療に関する協力医療機関
また、静岡県では、HPVワクチン接種後に生じた症状の診療について、「協力医療機関」を中心とした診療体制の整備を図っています。協力医療機関への受診についても、接種を行った医師又はかかりつけの医師に御相談ください。なお、HPVワクチン定期接種の積極的な勧奨の再開に伴い、県内の協力医療機関の体制を強化するため、令和4年11月17日、新たに協力医療機関を追加し、県内の協力医療機関は3病院になりました。
静岡県の相談窓口
さらに、静岡県では、平成27年11月16日よりHPVワクチンの予防接種後の副反応と思われる症状が生じた方からの、相談を受け付ける窓口を健康福祉部及び県教育委員会事務局に設置しました。
健康福祉部に設置する窓口は、相談の内容に関わらず一元的に相談を受け付ける「総合相談窓口」となります。
一方、県教育委員会事務局に設置する相談窓口は学校生活に関する相談を受け付けます。
- 目的
HPVワクチンの予防接種後の副反応と思われる症状が生じた方からの、医療、生活、教育等多岐にわたる相談を一元的に受付、個別の状況に応じて、適切な窓口に繋ぐこと。 - 概要
相談受付時間
月曜日から金曜日(祝休日及び年末年始を除く)
午前8時30分から午後5時15分まで
部局名 |
担当課 |
電話番号 |
---|---|---|
健康福祉部 | 感染症対策局感染症対策課感染症対策班 |
055-928-7271、7273 |
県教育委員会事務局 | 健康体育課 |
054-221-3176 |
【厚生労働省の相談窓口】
電話番号:03-5276-9337
受付日時:月曜日~金曜日午前9時~午後9時(ただし、祝日、年末年始(12月29日から1月3日)を除く。)
- ※行政に関するご意見・ご質問は受け付けておりません。
- ※本相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間業者により運営されています。
3.子宮頸がん検診
子宮頸がんの二次予防(重症化予防)は、がんと前がん病変を発見することができる子宮頸がん検診を受診することです。
2年に1回、定期的に子宮頸がん検診を必ず受診しましょう。
がん検診の有効性や市町が実施するがん検診の概要などについては、静岡県疾病対策課のホームページ「がん検診について」を御確認ください。
4.参考情報
厚生労働省のホームページでもHPVワクチンについて詳しく説明していますので、御確認ください。
また、厚生労働省が作成したリーフレットや動画もありますので、ぜひお子様と保護者の方と一緒に御覧ください。医療従事者向けリーフレットもあります。
- 小学校6年から高校1年相当の女の子と保護者の方へ(概要版) (PDF 2.7MB)
- 小学校6年から高校1年相当の女の子と保護者の方へ(詳細版) (PDF 3.6MB)
- 平成9年度生まれから平成19年度生まれの女性へ(キャッチアップ接種対象者) (PDF 2.1MB)
- 9価HPVワクチン接種のお知らせ (PDF 1.1MB)
- HPVワクチンの接種に関係する医療従事者の方へ (PDF 1.8MB)
5.各市町HPVワクチン担当課
1 静岡市
担当課
感染症対策課
電話番号
054-249-3173
2 浜松市
担当課
健康福祉部健康増進課
電話番号
053-453-6119
3 沼津市
担当課
健康づくり課
電話番号
055-951-3480
4 熱海市
担当課
健康づくり課健康づくり室
電話番号
0557-86-6296
5 三島市
担当課
健康づくり課
電話番号
055-973-3700
6 富士宮市
担当課
健康増進課
電話番号
0544-22-2727
7 伊東市
担当課
健康推進課
電話番号
0557-32-1584
8 島田市
担当課
健康づくり課
電話番号
0547-34-3285
9 富士市
担当課
健康政策課
電話番号
0545-64-9023
10 磐田市
担当課
こども未来課
電話番号
0538-37-2012
11 焼津市
担当課
健康づくり課
電話番号
054-627-4111
12 掛川市
担当課
健康医療課
電話番号
0537-23-8111
13 藤枝市
担当課
感染症対策課
電話番号
054-645-1111
14 御殿場市
担当課
健康推進課
電話番号
0550-82-1111
15 袋井市
担当課
保健予防課
電話番号
0538-42-7410
16 下田市
担当課
市民保健課
電話番号
0558-22-2217
17 裾野市
担当課
健康推進課
電話番号
055-992-5711
18 湖西市
担当課
こども未来課
電話番号
053-576-4794
19 伊豆市
担当課
子育て支援課
電話番号
0558-72-9850
20 御前崎市
担当課
こども未来課
電話番号
0537-85-6666
21 菊川市
担当課
子育て応援課
電話番号
0537-37-1136
22 伊豆の国市
担当課
健康づくり課
電話番号
055-949-6820
23 牧之原市
担当課
健康推進課
電話番号
0548-23-0027
24 東伊豆町
担当課
健康づくり課
電話番号
0557-22-2300
25 河津町
担当課
健康増進課
電話番号
0558-34-1937
26 南伊豆町
担当課
健康増進課
電話番号
0558-62-6255
27 松崎町
担当課
健康福祉課
電話番号
0558-42-3966
28 西伊豆町
担当課
健康福祉課
電話番号
0558-52-1116
29 函南町
担当課
健康づくり課
電話番号
055-978-7100
30 清水町
担当課
健幸づくり課
電話番号
055-971-5151
31 長泉町
担当課
健康増進課
電話番号
055-986-8760
32 小山町
担当課
健康増進課
電話番号
0550-76-6668
33 吉田町
担当課
健康づくり課
電話番号
0548-32-7000
34 川根本町
担当課
健康福祉課健康づくり室
電話番号
0547-56-2224
35 森町
担当課
健康こども課
電話番号
0538-85-6330
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このページに関するお問い合わせ
健康福祉部医療局感染症対策課
〒411-0801 静岡県三島市谷田2276
電話番号:055-928-7220
ファクス番号:055-928-7100