薬物乱用の現状
Qいわゆる麻薬・覚せい剤などの問題は、一部の乱用している人たちの話であって、普通に暮らしている私たちには全く関係のないことだと思われますが。
Aいいえ、薬物乱用は学生や主婦、普通の会社員など一般市民層に確実に広がっています。特に20代以下の青少年の間で、大麻やMDMAと呼ばれる錠剤型麻薬の乱用が急増しています。薬物乱用は、すでに身近な社会問題です。
平成16年10月、北海道の私立高校で大麻を校内で売買していた女子生徒が逮捕されたり、11月には福岡県で知り合いの中学生に紹介され、暴力団組員から覚せい剤を買っていた女子高生が逮捕される事件がありました。
覚せい剤事犯の推移(県警察本部資料による)
年次 | 13 | 14 | 15 | 16 |
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総検挙人員(人) | 719 | 622 | 549 | 476 |
暴力団検挙人員(人) | 210(29.2%) | 180(28.9%) | 172(31.3%) | 170(35.7%) |
女性検挙人員(人) | 149(20.7%) | 148(23.8%) | 108(19.7%) | 88(18.5%) |
少年検挙人員(人) | 50(7.0%) | 36(5.8%) | 23(4.2%) | 29(6.1%) |
押収量(g) | 6,870 | 1,684 | 386 | 415 |
全国検挙人員(人) | 17,912 | 16,771 | 14,624 | 12,225 |
全国押収量(kg) | 406.1 | 437 | 486.8 | 407.6 |
平成16年の特徴(静岡県)
- 薬物事犯検挙者のうち、覚せい剤事犯が476人で全体の86%を占め、そのうち暴力団関係者が170人で全体の36%を占めており、依然として高い割合となっています。
- 若者による薬物事犯では、大麻事犯が全体の65%、MDMA等の麻薬事犯が全体の64%と高い割合を占めています。
- 薬物の押収量が増加しており、特に最近、MDMA、大麻の押収量が著しく増加しています。
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