パスツレラ属菌の調査研究について

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ページID1050970  更新日 2023年2月8日

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当センターでは令和2年度に、静岡県の犬猫(当センターに収容された犬猫、または動物病院を受診した犬猫)を対象に、パスツレラ属菌の保有状況について調査しました。
また、令和3年度にも、当センター及び浜松市動物愛護教育センターに収容された犬猫、及び動物病院を受診した犬猫を対象にした調査を行いました。

パスツレラ症について

  • 犬猫など動物の口の中に存在する細菌「パスツレラ属菌」によって引き起こされる病気。
  • 動物に咬まれて感染すると、傷口が腫れたり、関節炎になったりする。
  • 動物との濃厚接触で、口から菌が感染すると、気管支炎や肺炎になる場合がある。
  • 高齢者や基礎疾患のある人は、特に重症化リスクが高く、死亡することもある。
  • 予防法は、動物に咬まれないようにすることや、動物に口移しで給餌するなどの過剰な接触を控えること。

静岡県の犬猫におけるパスツレラ属菌保有状況調査

調査方法

イラスト:検体採取する様子

  1. 綿棒で犬や猫の口の中を拭き取るようにして、口の中の細菌を採取する。

イラスト:塗抹

  1. 菌を採取した綿棒を、培地に塗って培養する。(菌を発育させ増やす)

写真:培地

  1. 発育した菌の中から、パスツレラ属菌と思われる菌を選び、詳しく調べ、パスツレラ属菌かどうか確認する。

調査結果(令和2年度)

種類 生活環境 動物種 調査頭数 陽性頭数 陽性率
センター収容 *1 屋外生活(推定)

21頭

14頭

66.7%

センター収容 *1 屋外生活(推定)

50頭

20頭

40.0%

動物病院受診 室外で飼育

7頭

2頭

28.6%

動物病院受診 室外で飼育

6頭

3頭

50.0%

動物病院受診 室内で飼育

72頭

8頭

11.1%

動物病院受診 室内で飼育

17頭

4頭

23.5%

*1 静岡県動物管理指導センターに収容された犬猫

調査結果(令和3年度)

種類 生活環境 動物種 調査頭数 陽性頭数 陽性率
センター収容 *2 屋外生活(推定)

32頭

9頭

28.1%

センター収容 *2 屋外生活(推定)

82頭

43頭

52.4%

動物病院受診 室外で飼育

3頭

0頭

0.0%

動物病院受診 室外で飼育

3頭

3頭

100%

動物病院受診 室内で飼育

26頭

5頭

19.2%

動物病院受診 室内で飼育

6頭

1頭

16.7%

*2 静岡県動物管理指導センター及び浜松市動物愛護教育センターに収容された犬猫

屋外で生活していたと推測されるセンター収容犬猫及び室外で飼育されている犬猫で、室内で飼育されている犬猫に比べパスツレラ属菌の陽性率が高い傾向にありました。

犬や猫を飼われる方へ

犬や猫などの動物から人に感染する病気は他にもあります。動物と人は適度な距離で接するようにしてください。
今回の調査では、室内で飼育されている犬猫よりも、屋外で生活している犬猫の方がパスツレラ属菌の陽性率は高くなりました。
猫の屋外での放し飼いは、感染症のほかにも事故など様々なリスクがあるため、当センターでは猫の完全室内飼育を推奨しています。

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このページに関するお問い合わせ

動物管理指導センター
〒431-1102 浜松市西区大山町3551-1
電話番号:053-437-0142
ファクス番号:053-437-9690
doukan@pref.shizuoka.lg.jp