2．猫について　よくある質問

質問Q2：不妊・去勢手術をしたほうがよいのですか。

回答

猫は交尾の刺激で排卵するので、交尾をすればほぼ100％妊娠します。メス猫は生後7～12ヶ月くらいで繁殖できるようになり、年2～3回、1回あたり4～8匹の子猫を産むので、計算上、1組のつがいが3年後には、3,000匹にも増えることになります。あなたは、そのすべての命を、大切に育てることができますか？

健康なのに手術をするのはかわいそうという意見もありますが、不妊・去勢手術をすることで、猫にとっても飼い主にとってもよいことがたくさんあります。

1. 健康面でのよいこと：交尾でうつる病気、生殖器の病気、性ホルモンの影響による病気のおそれがなくなることに加え、メスでは、発情・妊娠・出産による肉体的負担からの解放、オスでは、なわばりやメスをめぐるケンカによる負傷の危険性の低下などがあります。
2. 行動面でのよいこと：不妊・去勢手術をすると、落ち着いた穏やかな性格になります。特にオスは、ほかのオスや人に対する攻撃やなわばりのにおいつけが少なくなり、飼いやすくなります。
3. 注意をすること：不妊・去勢手術をすると必要なカロリーが少なくなるので、肥満を防ぐためにはエサの量を適切に管理することが必要です。

県が引き取った犬・猫のうち、8割以上が飼い主のいない子猫です。

動物は自分で繁殖をコントロールすることはできません。不幸な命をこれ以上増やさないためにも、不妊・去勢手術をしてください。