構成資産の紹介
- 富士山域(ふじさんいき)
- 山頂の信仰遺跡群(さんちょうのしんこういせきぐん)
- 大宮・村山口登山道(現在の富士宮口登山道)(おおみや・むらやまぐちとざんどう(ふじのみやぐちとざんどう))
- 須山口登山道(現在の御殿場口登山道)(すやまぐちとざんどう(ごてんばぐちとざんどう))
- 須走口登山道(すばしりぐちとざんどう)
- 吉田口登山道(よしだぐちとざんどう)
- 北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)
- 山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖(やまなかこ、かわぐちこ、さいこ、しょうじこ、もとすこ)
- 富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)
- 山宮浅間神社(やまみやせんげんじんじゃ)
- 村山浅間神社(むらやませんげんじんじゃ)
- 須山浅間神社(すやませんげんじんじゃ)
- 冨士浅間神社(須走浅間神社)(ふじせんげんじんじゃ(すばしりせんげんじんじゃ))
- 河口浅間神社(かわぐちせんげんじんじゃ)
- 冨士御室浅間神社(ふじおむろせんげんじんじゃ)
- 御師住宅(旧外川家住宅・小佐野家住宅)(おしじゅうたく(きゅうとがわけじゅうたく・おさのけじゅうたく))
- 忍野八海(出口池・お釜池・底抜池・銚子池・湧池・鏡池・濁池・菖蒲池)(おしのはっかい(でぐちいけ・おかまいけ・そこなしいけ・ちょうしいけ・わくいけ・かがみいけ・にごりいけ・しょうぶいけ))
- 船津胎内樹型・吉田胎内樹型(ふなつたいないじゅけい・よしだたいないじゅけい)
- 人穴富士講遺跡(ひとあなふじこういせき)
- 白糸の滝(しらいとのたき)
- 三保松原(みほのまつばら)
古より数多くの信仰と芸術を生み出した富士山に関わる文化財には、その山体だけでなく、周囲にある神社や登山道、風穴、溶岩樹型、湖沼などがあります。
これらの文化財は、富士山の価値を構成する資産(構成資産/構成要素)として現在まで受け継がれてきました。
ここでは、世界遺産(文化遺産)としてふさわしい価値を有している富士山の構成資産/構成要素について紹介します。
山域及びそれと一体化した範囲
- 1 富士山(富士山域)(ふじさんいき)
- 1-1 山頂の信仰遺跡群(さんちょうのしんこういせきぐん)
- 1-2 大宮・村山口登山道(現在の富士宮口登山道)(おおみや・むらやまぐちとざんどう(ふじのみやぐちとざんどう))
- 1-3 須山口登山道(現在の御殿場口登山道)(すやまぐちとざんどう(ごてんばぐちとざんどう))
- 1-4 須走口登山道(すばしりぐちとざんどう)
- 1-5 吉田口登山道(よしだぐちとざんどう)
- 1-6 北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)
- 1-7 西湖(さいこ)
- 1-8 精進湖(しょうじこ)
- 1-9 本栖湖(もとすこ)
周辺神社、巡礼地など
- 2 富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)
- 3 山宮浅間神社(やまみやせんげんじんじゃ)
- 4 村山浅間神社(むらやませんげんじんじゃ)
- 5 須山浅間神社(すやませんげんじんじゃ)
- 6 冨士浅間神社(須走浅間神社)(ふじせんげんじんじゃ(すばしりせんげんじんじゃ))
- 7 河口浅間神社(かわぐちせんげんじんじゃ)
- 8 冨士御室浅間神社(ふじおむろせんげんじんじゃ)
- 9 御師住宅(旧外川家住宅)(おしじゅうたく(きゅうとがわけじゅうたく))
- 10 御師住宅(小佐野家住宅)(おしじゅうたく(おさのけじゅうたく))
- 11 山中湖(やまなかこ)
- 12 河口湖(かわぐちこ)
- 13 忍野八海(出口池)(おしのはっかい(でぐちいけ))
- 14 忍野八海(お釜池)(おしのはっかい(おかまいけ))
- 15 忍野八海(底抜池)(おしのはっかい(そこなしいけ))
- 16 忍野八海(銚子池)(おしのはっかい(ちょうしいけ))
- 17 忍野八海(湧池)(おしのはっかい(わくいけ))
- 18 忍野八海(濁池)(おしのはっかい(にごりいけ))
- 19 忍野八海(鏡池)(おしのはっかい(かがみいけ))
- 20 忍野八海(菖蒲池)(おしのはっかい(しょうぶいけ))
- 21 船津胎内樹型(ふなつたいないじゅけい)
- 22 吉田胎内樹型(よしだたいないじゅけい)
- 23 人穴富士講遺跡(ひとあなふじこういせき)
- 24 白糸の滝(しらいとのたき)
- 25 三保松原(みほのまつばら)
富士山域(ふじさんいき)
富士山の世界文化遺産としての価値は、富士山が申請で荘厳な景観をもとに「信仰の対象」と「芸術の源泉」になってきた点であると考えています。この富士山の価値にとって特に重要な地域(標高約1,500m以上)を資産範囲としています。その理由は有名な絵画に描かれた範囲が重なり合う部分にあたり、信仰の上では神聖性の境界のひとつであった「馬返」以上にあたるからです。この範囲の中には、浅間大神が鎮座するとされる八合目以上や、現在発行されている千円札等に採用された本栖湖からの景観が含まれています。
所在地:静岡県・山梨県
山頂の信仰遺跡群(さんちょうのしんこういせきぐん)
山頂には、火口壁に沿って神社等の宗教関連施設が分布しています。富士山への登拝が開始されると、寺院の造営や仏像等の奉納が行われるようになり、山頂部における宗教行為が体系化されていきました。山頂において「ご来光(日の出)」を拝むことや、頂部を巡る「お鉢めぐり」の行為は、現代においても多くの登山者が行っており、これらを通じて富士山信仰の核心が現代にも確実に受け継がれています。
所在地:静岡県・山梨県
大宮・村山口登山道(現在の富士宮口登山道)(おおみや・むらやまぐちとざんどう(ふじのみやぐちとざんどう))
富士山本宮浅間大社を起点とし、村山浅間神社を経て山頂南側に至る登山道です。富士山では、12世紀前半から中ごろにかけての末代上人の活動をきっかけに登山が開始されたと考えられています。その後、一般人の富士登拝も開始され、その様子は16世紀の作とされる『絹本著色富士曼荼羅図』に描かれています。資産の範囲は現在の富士宮口登山道の六合目以上です。
所在地:静岡県富士宮市
須山口登山道(現在の御殿場口登山道)(すやまぐちとざんどう(ごてんばぐちとざんどう))
須山浅間神社を起点とし、山頂南東部に至る登山道です。その起源は明確ではありませんが、記録では1486年にその存在が確認できます。宝永噴火(1707年)により、壊滅的な被害を受け、登山道の全体が復興したのは、1780年のことでした。資産の範囲は、現在の御殿場口登山道の標高2,050m以上と須山御胎内周辺(標高1,435~1,690m)です。
所在地:静岡県御殿場市
須走口登山道(すばしりぐちとざんどう)
冨士浅間神社を起点とし、八合目で吉田口登山道と合流し山頂東部に至る登山道です。登山道は遅くとも17世紀までに、冨士浅間神社及びその所在地の須走村が登山道の山頂部までを支配し、散銭取得権の一部などを得ていました。山頂部の権利については富士山本宮浅間大社と争いになり、須走村は18世紀(1703年と1772年)、幕府に裁定を求め、その権利は幕府によって認められました。
所在地:静岡県駿東郡御山町
吉田口登山道(よしだぐちとざんどう)
北口本宮冨士浅間神社を起点とし、富士山頂を目指す登山道。14世紀後半には参詣の道者のための宿坊も出来始め、大勢の人々が登るための設備が整うようになりました。富士講隆盛の礎を築いた食行身禄が、信者の登山本道をこの吉田口と定めたため、富士講の信者が次第に増加した18世紀後半以降は、最も多くの人々によって利用されています。
所在地:山梨県富士吉田市、冨士河口湖町
北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)
浅間大神が祀られていた遥拝所を起源とし、1480年には「富士山」の鳥居が建立され、16世紀半ばには浅間神社の社殿が整っていました。富士講とのつながりが強く、1730年代に富士講の指導者である村上光清の寄進によって建造物群の修復工事が行われ、現在にみる境内の景観の礎が形成されました。
所在地:山梨県富士吉田市上吉田5558
アクセス:冨士急行線富士山駅から富士急山梨バス山中湖又は御殿場線・三島方面行きで約5分、浅間神社下車すぐ。又はふじっ湖号で約6分、浅間神社下車すぐ。
料金・時間:境内自由
駐車場:あり
問い合わせ:0555-22-0221
山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖(やまなかこ、かわぐちこ、さいこ、しょうじこ、もとすこ)
多くの芸術作品とゆかりが深い景勝地です。湖面に映える富士山は「逆さ富士」と呼ばれ、名所として有名です。特に本栖湖と富士山を写した写真は、紙幣の図柄として複数回使用されました。富士山周辺の8つの湖沼を巡って修行する内八海巡りが多くの富士講信者によって行われましたが、いつの時代も変わらず巡礼の対象として数えられたのが富士五湖です。
山中湖
所在地:山梨県南都留郡山中湖村
アクセス:冨士急行線富士山駅から富士急山梨バス旭日丘方面行きで約25分、山中湖村役場前下車、徒歩すぐ
問い合わせ:0555-62-9977(山中湖村役場観光課)
河口湖
所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町
アクセス:富士急行線河口湖駅から徒歩約10分
問い合わせ:0555-72-3168(富士河口湖町役場観光課)
西湖
所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町
アクセス:富士急行線河口湖駅から西湖・青木ヶ原周遊レトロバスで約40分、西湖いやしの里根場入口下車すぐ。又は西湖民宿行きで26分、根場民宿下車すぐ。
問い合わせ:0555-72-3168(富士河口湖町役場観光課)
精進湖
所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町
アクセス:富士急行線河口湖駅から富士急山梨バス精進湖経由本栖湖・下部温泉行きで約35分、又は新富士行きで約25分、精進下車すぐ。
問い合わせ:0555-87-2311(精進湖観光協会)、0555-72-3168(富士河口湖町役場観光課)
本栖湖
所在地:山梨県南巨摩郡身延町、山梨県南都留郡富士河口湖町
アクセス:
- JR身延線下部温泉駅から富士急山梨バス富士山駅行きで約50分、浩庵荘前下車、徒歩すぐ。
- (JR身延線下部温泉駅からタクシー約30分)
- 富士急行線河口湖線駅から富士急山梨バス新富士方面行き快速で約26分、本栖入口下車徒歩約2分。
問い合わせ:0556-62-1116(身延町役場観光課)、0555-87-2518(本栖湖観光協会)
富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)
富士山を浅間大神として祀ったことを起源とする神社が浅間神社であり、富士山本宮浅間大社はその総本宮です。社伝によれば、山宮から現在地に遷座されました。9世紀ごろから信仰を集め、特に徳川家康の保護を受けて現在の社殿が造営されました。また、家康の寄進をきっかけに富士山八合目以上を御神体として管理しています。境内には富士山の湧水である「湧玉池」があり、かつては道者がここで登山前の水垢離を行いました。
所在地:静岡県富士宮市宮町1-1
アクセス:JR身延線富士宮駅から徒歩約10分
料金:境内無料
時間等:無休、5時00分から20時00分(11月から2月は6時00分から19時00分)
駐車場:あり
問い合わせ0544-27-0067
山宮浅間神社(やまみやせんげんじんじゃ)
富士山本宮浅間大社の社伝によれば、富士山本宮浅間大社の前身で、日本武尊が創建したとされています。本殿に当たる場所に建物がなく、富士山を望む遥拝所を設けるという独特な形態は、噴火を鎮めるために山を遥拝していた古代の富士山祭祀の形をとどめていると推定されています。
所在地:静岡県富士宮市山宮740
アクセス:なし(JR身延線富士宮駅からタクシーで約20分)
料金:境内無料
駐車場:あり
村山浅間神社(むらやませんげんじんじゃ)
12世紀頃に富士山の噴火が沈静化すると末代上人など山中で修行する人々が現れました。これが発展し、14世紀初頭には富士山における修験道が成立します。この中心となったのが村山浅間神社(興法寺とも呼ばれました。)です。19世紀後半までここの修験者たちが大宮・村山口登山道を管理しました。
所在地:静岡県富士宮市村山字水神1151
アクセス:なし(JR身延線富士宮駅からタクシーで約20分)
料金:境内無料
駐車場:あり
須山浅間神社(すやませんげんじんじゃ)
須山口登山道の起点となったのが須山浅間神社です。社伝では日本武尊が創建したとされ、1524年には存在していたことが棟札により確認できます。1707年の宝永噴火により登山道を含め社殿も大きな被害を受けましたが、現在の本殿は1823年に再建されました。
所在地:静岡県裾野市須山72区2
アクセス:
- JR東海道新幹線・東海道本線三島駅、伊豆箱根鉄道駿豆線三島駅から富士急シティバスで須山、ぐりんぱ、イエティ方面行きで約50分、須山下車、徒歩約10分
- JR御殿場線裾野駅から須山、ぐりんぱ、イエティ方面行きバスで約35分、須山下車、徒歩約10分
- JR御殿場線御殿場駅から十里木、ぐりんぱ、イエティ方面行きバスで約25分、津土井下車、徒歩約5分
料金:境内無料
駐車場:あり
問い合わせ:055-998-1804(裾野市企画政策課)
冨士浅間神社(須走浅間神社)(ふじせんげんじんじゃ(すばしりせんげんじんじゃ))
須走口登山道の起点となる神社で、富士講信者が多く立ち寄り、33回を一つの区切りとする登拝回数等の記念碑が約70基残されています。社伝によれば、807年に造営したと伝えられます。宝永噴火(1707年)では大きな被害を受けましたが、1718年に再建され、修理を重ねながら現在に至っています。
所在地:静岡県駿東郡小山町須走126
アクセス:JR御殿場線御殿場駅から富士急バス河口湖行きで約20分、須走浅間神社前下車すぐ
料金:境内無料
駐車場:あり
問い合わせ:0550-75-2038
河口浅間神社(かわぐちせんげんじんじゃ)
9世紀後半に起こった噴火を契機に、北麓側に初めて建立された浅間神社であると伝えられています。浅間神社を中心とした河口の地は、富士登拝が大衆化した中世後半から江戸時代まで御師集落として発展を遂げました。現在も富士山と密接に結びついた宗教行事を行っています。
所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町河口1
アクセス:富士急行線河口湖駅から富士急バス甲府方面又は芦川農産物直売所行きで約10分、河口局前下車、徒歩約5分
料金:境内無料
駐車場:あり
問い合わせ:0555-76-7186
冨士御室浅間神社(ふじおむろせんげんじんじゃ)
吉田口登山道二合目の地に9世紀の初めに建立されたという伝承があり、富士山中に最も早く祀られた神社であるとする文献もあります。本殿は1970年代に里宮の地にそのまま移設されましたが、修験や登拝といった様々な富士山信仰の拠点として位置づけられる二合目の本宮と、土地の産土神としての里宮が一体となって機能してきた神社です。
所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町勝山3951-1
アクセス:富士急行線河口湖駅から西湖・青木ヶ原周遊レトロバスで約16分、冨士御室浅間神社下車すぐ
料金:境内無料
時間等:不定休、8時30分から17時00分
駐車場:あり
問い合わせ:0555-83-2399
御師住宅(旧外川家住宅・小佐野家住宅)(おしじゅうたく(きゅうとがわけじゅうたく・おさのけじゅうたく))
御師は、富士講信者が登拝を行うのに当たり、宿や食事を提供するなど一切の世話をするとともに、日常は富士山信仰の布教活動と祈祷を行うことを業としました。御師屋敷の多くは短冊状をなし、表通りに面して導入路を設け、敷地を流れる水路の奥に住宅兼宿坊の建物が建てられています。※10小佐野家住宅は非公開(富士吉田市歴史民俗博物館において模造復元住宅を見ることができます)
旧外川家住宅
所在地:山梨県富士吉田市上吉田3-14-8
アクセス:冨士急行線富士山駅から徒歩約5分
料金:大人100円、小・中・高校生50円
時間等:火曜日休み(祝日の場合はその翌日)、9時30分から17時00分(入館は16時30分まで)
駐車場:あり
問い合わせ:0555-22-1101
小佐野家住宅
非公開(富士吉田市歴史民族博物館において模造復元住宅を見ることが出来ます。)
[富士吉田市歴史民族博物館]
所在地:山梨県富士吉田市上吉田2288-1
交通機関:冨士急行線富士山駅から富士急山梨バス御殿場・内野方面行きで約12分、サンパークふじ前下車すぐ
料金:大人300円、小・中・高校生150円
時間等:火曜日休み(祝日の場合はその翌日)、9時30分から17時00分(入館は16時30分まで)
駐車場:あり
問い合わせ:0555-24-2411
忍野八海(出口池・お釜池・底抜池・銚子池・湧池・鏡池・濁池・菖蒲池)(おしのはっかい(でぐちいけ・おかまいけ・そこなしいけ・ちょうしいけ・わくいけ・かがみいけ・にごりいけ・しょうぶいけ))
冨士山の伏流水による八つの湧水地で、富士山信仰に関わる巡拝地として八海それぞれに八大竜王を祀っています。富士登拝を行う道者たちはこの水で穢れを祓いました。長谷川角行が行った富士八海修行になぞらえ「富士山根元八湖」と唱えられた古跡の霊場と伝えられ、1843年に富士講信者によって再興されたとされています。
所在地:山梨県南都留郡忍野村忍草
アクセス:富士急行線富士山駅から富士急山梨バスふじっ湖号で約21分、又は平野行き膳棚経由で約16分、大橋(忍野八海)下車すぐ(ほかにもバス便あり)
料金・時間:見学自由
駐車場:あり
問い合わせ:0555-84-4222(忍野村観光協会)
船津胎内樹型・吉田胎内樹型(ふなつたいないじゅけい・よしだたいないじゅけい)
1617年に長谷川角行が富士登拝した際、北麓に洞穴(船津胎内樹型指定範囲内に点在する小規模な溶岩樹型のひとつと考えられる)を発見し、浅間大神を祀りました。富士講信者によって、1673年には現在の船津胎内樹型が発見され、1892年には新たな「御胎内」として吉田胎内樹型が整備されました。洞内には木花開耶姫命が祀られています。※22吉田胎内樹型の内部は一般公開されていません
船津胎内樹型
所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町6603(河口湖フィールドセンター)
アクセス:富士急行線河口湖駅から富士急山梨バス富士山五合目行きで約15分、環境科学研究所入口下車、徒歩約5分
料金:(胎内神社)大人200円、小・中学生100円
時間等:無休(12月中旬に点検整備のため1週間休みあり)、9時00分から17時00分
駐車場:あり
問い合わせ:0555-72-4331(河口湖フィールドセンター)
吉田胎内樹型
所在地:山梨県富士吉田市剣丸尾5590
吉田胎内樹型の内部は一般公開されていません。
人穴富士講遺跡(ひとあなふじこういせき)
「浅間大菩薩(富士山の神の名称の一つ)の御在所」と伝えられた風穴(溶岩洞穴)の人穴は、富士講の開祖とされる長谷川角行が16~17世紀に修行し、入定したと伝えられる聖地です。境内には、信者たちが建立した角行や先達等の供養碑や顕彰碑、登拝記念碑が約230基残されています。
所在地:静岡県富士宮市人穴206-1
アクセス:なし(JR身延線富士宮駅からタクシーで約30分)
料金・時間:見学自由
駐車場:あり
問い合わせ:0544-27-5240(富士宮市観光協会)
白糸の滝(しらいとのたき)
富士山の湧水が約200mにわたって噴出している白糸ノ滝は、16~17世紀、富士講の開祖とされる長谷川角行が修行を行った地とされ、富士講を中心とした人々の巡礼・修行の場となりました。
所在地:静岡県富士宮市上井出
アクセス:JR身延線富士宮駅から富士急静岡バス白糸ノ滝・猪の頭方面行きで30分、権現橋下車、徒歩約10分
料金・時間:見学自由
駐車場:あり
問い合わせ:0544-27-5240(富士宮市観光協会)
三保松原(みほのまつばら)
三保松原は『万葉集』以降多くの和歌の題材となり、謡曲『羽衣』の舞台にもなりました。また、15~16世紀以降は三保松原を手前に配した構図が富士山画の典型となりました。それらの絵画をはじめ多くの芸術作品を通じて三保松原は富士山を望む景勝地として広く知られています。
所在地:静岡県静岡市清水区三保、折戸
アクセス:JR清水駅からしずてつジャストライン三保山手線で約20分、羽衣の松入口下車すぐ
問い合わせ:054-251-5880(静岡観光コンベンション協会)
このページに関するお問い合わせ
スポーツ・文化観光部文化局富士山世界遺産課
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