しずおか文化財ナビ 植出北2遺跡出土ガラス勾玉鎔笵
- よみ
- うえだしきたにいせきしゅつどがらすまがたまようはん
- 指定区分、指定種別
- 県指定/有形文化財 ・ 考古資料
- 指定日
- 2020年12月8日
- 員数
- 4点
- 所在地
- 静岡県沼津市志下530(沼津市文化財センター)
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 無
- 公開情報
- 沼津市文化財センター 平日のみ 午前9時~午後4時30分 土日祝日及び年末年始休館
所有者情報
- 沼津市
- 〒410-8601 静岡県沼津市御幸町16-1
文化財の説明
【指定資料】植出北2(うえだしきたに)遺跡は、沼津市足高尾上(あしたかおのうえ)に位置し、愛鷹山東南麓の松沢川と中沢川に挟まれた丘陵上に立地する旧石器時代から弥生時代に至る複合遺跡である。弥生時代の遺構は、竪穴建物、掘立柱建物、溝等が確認されており、区画溝で周囲から区画された集落跡であることが判明している。
ガラス勾玉(まがたま)鎔笵(ようはん)4点はいずれも土製で、円錐形で中実(ちゅうじつ)(中身が詰まった)の脚台部(きゃくだいぶ)と円形平板(へいばん)の鋳造部で構成される。鋳造部には、それぞれ勾玉の型が作られているが、6つの型が作られたものが1点、4つの型が作られたものが1点、2つの型が作られたものが2点である。
また、当鎔笵は、いずれも区画溝の外側の表土から出土しており、集落外でガラス勾玉の鋳造が行われた可能性が高い。
当鎔笵は、当遺跡で出土した土器等の遺物から判断して弥生時代後期に位置付けることができる。
当鎔笵は弥生時代のガラス工芸技術の一端を示す遺物であるとともに、ガラス勾玉の生産が弥生時代後期に静岡県東部で行われていたことを示す資料として重要である。
県指定有形文化財指定基準
考古資料の部2
※植出北2遺跡の「2」の正式文字はギリシア数字の「II」
地図情報
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