第13回伊豆文学賞 入賞作品決定
伊豆をはじめとする静岡県を題材とする文学作品を公募した第13回伊豆文学賞の入賞作品が次のとおり決定しました。表彰式は11月6日(金曜)に、沼津市で行います。表彰式の後、「伊豆文学塾」を併せて行います。今回は、伊豆文学賞の審査員を務める 三木 卓 さん、村松 友視 さん、嵐山 光三郎 さん、太田 治子 さんの4人の作家による座談会です。
1 審査結果
賞 | 作品名 | 部門 | 氏名 | 居住地 |
---|---|---|---|---|
最優秀賞 | 海煙(かいえん) | 小説 | 土橋(どばし) 章宏(あきひろ) | 東京都練馬区 |
優秀賞 | タバコわらしべ | 小説 | 根室(ねむろ) 総一(そういち) | 東京都杉並区 |
優秀賞 | 守り氷 | 小説 | 冨岡(とみおか) 美子(よしこ) | 千葉県千葉市 |
佳作 | 駿府瞽女(すんぷごぜ)、花(はな) | 小説 | 萩原(はぎわら) 由男(よしお) | 静岡県静岡市 |
佳作 | 三島宿 | 小説 | 龍造寺(りゅうぞうじ) 信(しん) | 米国カリフォルニア州 |
2 最優秀賞受賞者のコメント
受賞の知らせを聞いて
胸がいっぱいです。伊豆にはよく釣りに行っている、なじみのある土地で、そこを題材にしたものを書きたいという気持ちがありました。書いてきて本当に良かったと思います。
伊豆文学賞応募の動機や伊豆とのかかわり
伊豆半島でよく釣りをしており、海の美しさと資源の豊かさを小説に盛り込めれば、と思いました。「老人と海」のような小説を書いてみたくて、応募しました。
作品にこめた思い
人生にはたまに休憩時間のような瞬間が訪れるが、そんな時に来し方をゆっくり考え、過去を整理し、また人との絆をとり戻していくことができれば良いなぁ、という思いです。
3 審査員のコメント
応募作品について
- 時代小説が多いが、説明のような部分が多く、こなしきれていない感がある。
- 現代小説は、題材はまだまだたくさんある。今、活気のあるものを生き生きと躍動感を持って描いて欲しい。小説にこだわらず、そのような題材の随筆も読みたい。
最優秀賞受賞作品について
- 主人公とブーヤンの男同士の関係と、2人が抱える女性の問題がユーモアをこめて展開されているのが面白い。
- この作者は釣り以外のことを題材にしても、面白い作品が書けると思う。釣りをしない読者でも、楽しく読むことができる作品である。
4 審査員
三木 卓(第69回芥川賞受賞、芸術院会員)
村松 友視(第87回直木賞受賞)
嵐山 光三郎(第58回読売文学賞受賞)
太田 治子(第1回坪田譲治文学賞受賞)
5 賞
- 最優秀賞 賞金 100万円、記念品、「伊豆半島滞在券」
- 優秀賞 賞金 20万円、記念品
- 佳作 賞金 5万円、記念品
6 募集結果
応募総数
219編(小説177編、随筆36編、紀行文6編)
年代別応募数
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | 80代 | 90代 | 不詳 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 |
13 |
27 |
29 |
50 |
41 |
48 |
8 |
1 |
2 |
居住地別応募数
静岡県 | 愛知県 | 東京都 | 神奈川県 | 埼玉県 | その他 |
---|---|---|---|---|---|
119 |
6 |
23 |
34 |
6 |
31 |
7 第13回の特徴
- 静岡県在住者からの応募は全体の54.3%(前回47.2%)を占めた。
- 海外在住者から2件の応募があった。
- 韓国人留学生からの応募があった。
8 入賞作品のあらすじ
次のリンクをクリックすると「あらすじ」ページを表示できます。
このページに関するお問い合わせ
スポーツ・文化観光部文化局文化政策課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2252
ファクス番号:054-221-2827
arts@pref.shizuoka.lg.jp