静岡県ふじのくにジュニア防災士養成講座の記録
ジュニア防災士養成講座の記録
令和4年台風第15号体験談
(1) 中学校(静岡市)3年生
国語や家庭科で水不足や節水について学びました。夏休みの家庭科の課題で、節水を意識した生活を送りました。ですが、今回水を使えないという状況になって、自分が毎日どれだけ贅沢に水を使っているか、水がなくなったらどうなってしまうかということを思い知らされました。教科書で読むのではなく、できる範囲で頑張るのでもなく、強制的に体験したことで、今まで感じていたある種の余裕のようなものはなくなり、切羽詰まるものを感じました。学ぶことと実際に体験することは大きく違うと改めて思いました。
今までに、テレビで被災者が避難所で生活している様子を見たり、災害が題材の本を読んだりしたことがあります。大変なんだろうな、とはもちろん思っていましたが、漠然としたものでした。私は今回のことを経験して今までの思いが浅はかなものであったと思いました。
言ってしまえば、今回は『断水だけ』でした。電気が使え、家にいられ、避難生活をする必要もありませんでした。また、誰かが亡くなることもありませんでした。それでも、こんなに大変でした。被災者の絶望は計り知れないものがあると思いました。ですが、私たちが被災者となる可能性は大いにあります。 地震はいつ起こるかわからず、もしかしたらこの1秒後かもしれません。私たちは災害に対しての考え方を改めるべきだとわかりました。なんとかなるなどという甘い考え方は捨て、具体的な対策をするべきだと思います。防災学習を真剣に受け、避難訓練にも本気で取り組むべきです。今回のことは、災害について家族で話し合う機会になると思います。
私の家でも話をしました。ですが、もっとじっくりと話し合うべきだと思います。休校期間中、たくさんある時間を活用して、家族で防災について、今一度話し合いたいと思います。
(2) 中学校(静岡市)3年生
ささやかな日常はすぐに壊れてしまうと感じた。一階にある家具はほぼだめになり、木の床はめくれ上がって住めない状態になってしまっている。また日がたち、泥がホコリに変わってしまって作業がろくにできない。一体いつになったら片付けが終わり新たな住む場所が見つかるのか不安だ。また、今回の災害の影響で、家族に負担をかけているのが申し訳ない。周りの住民は災害の影響でむしゃくしゃして、口論となり、殴り合いになりかけたこともあり、心への負荷が非常に大きい。
(3) 中学校(静岡市)3年生
災害が起こったとき、まずは自分の命を最優先することが大切だと思った。
また、情報機器で現状を知って理解することは大切だと分かった。しかし、中にはうその写真などを投稿する人がいるので惑わされないように気を付けなければならないと思った。復興するには、東高の生徒のような人たち※の支援が必要だと思った。
台風第15号を通して、水が出て不自由な生活ができることは幸せなことだと感じた。授業を通して、備蓄品の量があまりにも少なすぎることに気づいたのでもっと用意したほうが良いと思った。
※清水東高の生徒が公的、ボランティアで開設した給水箇所をGoogle my mapでまとめSNSで発信したもの。
(4) 中学校(静岡市)2年生
非常食や水、タンクなど色々なニュースをみたり、実際におじいちゃんおばあちゃんの家で困っているのをみて本当に必要になるんだなと実感しました。
自分の地域では何の被害もなかったけど、いつ何がおこるかは分からないということが今回分かったので家族としっかり話し合い、非常食など必要なものをしっかり準備しておく必要があるなと思いました。
この台風第15号で私が1番おどろいたのはタンクが必要になるということです。水や食料の買い占めが起こるのは予想していましたが、断水が起こり水をもらうためのタンクの買い占めが起こっていたので、自分の予想を超えたので断水など目の届きにくいところは経験で学び、備えるようにしたいと思いました。
(5) 高等学校(静岡市)1年生
親戚の家が清水区にあり、断水してしまい、親戚の家に水を届けようとしたけれど、断水の影響を受けていない地域でも水をなかなか買うことができず、色々な所(スーパーやホームセンター、薬局など)を探しても見つからなく大変だdった。
影響を受けた親戚がいて、断水が身近に感じられ、水はしっかり用意しようと考え、自分の家の近くのスーパーに売られた時に、急いで買った。また、6年生の時に受けた台風で停電になったときは、冷蔵庫の中身がどうなるのかと心配になったり、信号もついていなくて、車の事故が起きそうだと心配になったり、自分も登校中に車にひかれないかと心配になった。旗振りの人や交通指導員の方が誘導してくれて無事に学校に行けて安心することができた。
(6) 高等学校(静岡市)1年生
私の家は裏に山があり、前には道路をはさんで川があります。11時頃川の量がいつもより1mより深くなり、ものすごいスピードで流れているのを見ました。「これはただごとじゃない」と思ったのを覚えています。深夜1時頃、外を見回りに行っていた父にたたき起こされました。「前の川が氾濫寸前だぞ。早く支度しろ」と言われ、避難所の小学校も裏は山なので父の会社のほうに避難しました。避難してから10分後に会社の前の川が氾濫寸前になり、その10分後に氾濫し、その10分後には水位が20cmくらい増えました。雷が常に鳴り、激しい雨の音がどんどん不安な気持ちにさせていきました。少ししたら雨は少しだけ弱まり、安心しました。しかし、午前2時停電しました。みんな不安でなかなか眠れず私は1時間くらいしか寝れませんでした。雨が落ち着き、食べるものや必要なものを取りに午前5時に家に戻ってみました。すると、川が氾濫した跡がありました。その時の川は軽く氾濫しており、山からの土砂が家の前まで来ていました。木も転がっていておどろきました。後に家の裏山を調べてみたら、土砂がそこまで来ていて驚きました。私は数分の判断が命を左右することを実際に体験して分かりました。
(7) 高等学校(静岡市)1年生
朝起きて停電に気づいた。その時はまだスマホは使えた。1時間ほどでWi-fiは使えなくなり、4Gもつながりにくくなった。お昼前には圏外になってしまい、部活の連絡もできなかった。何もすることがなく、寝ていた。
冷凍庫の中にアイスがあったのを思い出し溶けてしまうと困るので3つあったチョコモナカジャンボを食べてしまった。14時過ぎには電波が復旧し電気もついた。8時00分ごろには来ていたはずの部活の連絡にやっと気づいた。
一日前に戻っても万全の体制はとれなかったと思う。日頃から備えや災害に強い家(発電機やソーラーパネルなどのある家)にしていくべきだと思う。
(8) 高等学校(静岡市)1年生
ぼくの家では太陽光発電があって、普段は電気を売っていたのですが、台風第15号で停電した時に自家発電でまかなえるようにしようとしたのですが、やり方がわからず、父親が帰ってくるまで待とうということになり、結局、帰ってきて使うようになってすぐに復旧したということがあり、準備するだけでなくその道具をどう使うかを知ることも大切だと思いました。
このページに関するお問い合わせ
危機管理部危機情報課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2644
ファクス番号:054-221-3252
boujou@pref.shizuoka.lg.jp