熱海市伊豆山地区土砂災害現場の土壌の放射能調査結果

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1035918  更新日 2023年1月13日

印刷大きな文字で印刷

1 要旨

熱海市伊豆山地区土砂災害(令和3年7月3日発生)の現場において、土壌を採取し、放射能の測定及び評価を実施したところ、当該土壌の放射能は、全国の調査結果(静岡県以西)の範囲内であり、健康への影響が心配されるレベルではないことが確認された。
なお、過去に県内で放射性物質に汚染された廃棄物や土壌が不法に投棄された事例はなく、福島第一原発事故後の除染活動によって発生した廃棄物や除染土については法令に基づき厳重に管理されており、流出した盛土に放射性物質の混入があったとは考えにくいものであるが、復旧に従事される方々やボランティアの方々に安心していただくことを目的に、念のため調査を実施したものである。

2 調査の概要

(1)調査の実施機関

静岡県危機管理部原子力安全対策課、環境放射線監視センター

(2)土壌の採取

  • 令和3年8月20日(金曜)
  • 熱海市伊豆山地区土砂災害現場(市道周辺、東海道新幹線山側)及び
    土砂保管場所(熱海港) 計3箇所

(3)測定方法・評価方法

採取した土壌はゲルマニウム半導体検出器で放射能測定(γ線放出核種の測定分析)を実施し、測定結果を全国調査の結果と比較して評価した。

3 測定結果と評価

全国の調査結果と比較するために、採取した土壌を5日間程度乾燥させた後、ゲルマニウム半導体検出器による放射能測定(約14時間)を行った。
採取箇所は限られているものの、採取したどの土壌においても、放射能の測定値は、全国(静岡県以西)の調査における測定値(セシウム137 ND~51Bq/kg乾土、注1)の範囲内であり、食品衛生法等の基準値(注2)と比較しても健康への影響が心配されるレベルではないと評価される。

採取箇所

市道周辺

東海道新幹線山側

保管場所(熱海港)

人工放射線核種の測定値

セシウム137
5.7Bq/kg乾土

セシウム137
11.6Bq/kg乾土

セシウム137
5.2Bq/kg乾土

  • 注1) 環境放射能水準調査(注3)(静岡県以西)における過去5年間(2015~2019年度)の土壌の測定結果:セシウム137 ND~51Bq/kg乾土(NDは検出されなかったことを示す。)
  • 注2) 食品衛生法に基づく一般食品の放射性セシウムの基準値:100Bq/kg、原子炉等規制法に基づく解体廃棄物再利用の放射性セシウムの基準値:100Bq/kg
  • 注3) 過去の核爆発実験等の影響を把握するため原子力規制庁が各都道府県へ委託して実施している調査。福島第一原発事故の影響を考慮して、静岡県以西の調査結果と比較した。

このページに関するお問い合わせ

危機管理部
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6