平成18年度 県優秀技能者功績の概要その2

佐藤 富雄（御殿場市） 建築大工（新工法） 所属：佐藤建業

和風建築に優れ、背架囲いだし桁入母屋造りを得意とした建物を数多く手がけている。また、RC及び鉄骨構造の間柱、胴縁などを溝で滑らせ固定位置を自由に移動できるように考案した。

澤山 武志（藤枝市） 建具製作 所属：株式会社澤山木工所

すり上げ障子の製作などに優れ、また、新しいデザインの木製建具の開発や新しい金物に対応した改善治具の考案、施工図の作成技能などにおいて、建具の品質向上や生産性効率化に貢献した。

宍戸 英介（静岡市） 指物 所属：株式会社宍戸木工所

木と木の接合に釘を使わないで行う「留め接ぎ技法」の技能に優れ、中でも「やとい」技術を駆使した蓋物において高い評価を受けている。また、現代風にアレンジした厨子型仏壇等も製作。

清水 安治（浜松市） 表具 所属：清水春光堂

掛け軸や屏風の製作、修復において優れており、墨を滲ませないで洗う技法やカビなどの染みを抜く技法、カビや染みを発生させない糊の研究開発など、貴重な文化財の修復に貢献をした。

鈴木 紀三緒（函南町） 日本料理 所属：株式会社秀花園 湯の花膳

ふぐを日々の料理に積極的に取入れるなど、地元の食材の持ち味を充分に生かした数々の料理開発を行った。また、自ら習得した生け花、書及び絵画を取入れた美しい料理や絵献立も作成した。

鈴木 昌吾（三島市） 紳士服製造 所属：有限会社丸菊洋服店

終始一貫、美しさの追求と作業時間短縮に取組み、仕上げの良さを残しながら、機械縫いの効率性を取入れた縫製技術の開発など数々の工夫・改善に努め、業界の発展に大きく貢献してきた。

髙橋 道安（南伊豆町） 建築大工（在来工法） 所属：高橋工務店

住宅建築では木材本来の素材を活かした工法を得意とし、難易度の高い真束小屋組寄棟造りを行える数少ない技能者である。また、社寺建築では保存修理に匠の技を発揮して鮮やかに再現した。

田口 孝年（愛知県豊橋市） 試作仕上げ 所属：アスモ株式会社

機械加工に加え、金型の設計から組立調整並びに製品知識や計測技術等の幅広い知識・技能をもって各種製品の試作作成業務に従事すると共に、改善・考案により多くの新規開発製品に貢献した。