「2021グッドデザインしずおか」選定「モノ」「コト」が決定しました

2021グッドデザインしずおか総評

昨年度はコロナ元年で、応募作品もコロナ感染防止対策にまつわるものが多く見受けられましたが、今年度は再び地に足が着いた状態で、従来の静岡ならではの、はえぬきグッズを選定できる土壌に戻ってきたと感じました。素材や質感の良さで勝負するものや、デザインで明確に問題解決を図ろうとする姿勢は、選定を進める私達審査員の大きな励みになりました。

また、特に「コト部門」における候補の多くが、とてもバランスよく丁寧に気配りされた取り組みだったのも今年度の特徴でもあります。深海定置網にかかる「食べられない深海魚」を利用した「ヘンテコ深海魚便」は、まさに「捨てる神あれば拾う神あり」。図鑑の写真家や学校の教材といったニーズに、即日発送すると同時に、「福袋形式」にして、受け取る側のワクワク感と、仕入れロス解消の両方をかなえます。高齢者に前向きに免許を返納してもらう「免許返納応援！思いやりプロジェクト」は、ささやかな楽しみと細やかな気配りで、真摯に取り組まれている方々の思いが伝わりました。いずれも甲乙つけがたく、未来を感じさせてくれる2021年「モノ」「コト」でした。

2021グッドデザインしずおか審査会　審査員長

和田　和美 （静岡文化芸術大学デザイン学部デザイン学科長）

2021グッドデザインしずおか受賞「モノ」「コト」

• 受賞モノ・コト一覧 （PDF 1.0MB）