優秀賞（美しいしずおか景観推進協議会賞）在来種タンポポの里山景観 「遊木の森」

部門　公共施設部門

受賞者　しずおか里山体験施設「遊木の森」運営協議会

所在地　静岡市駿河区

地区の概要

遊木の森は、森林と原っぱからなるフィールドで、“県内の森林環境教育の実践拠点”として平成18年度にオープンしました。地域・NPO・県との協働体制により、自然観察や各種体験などの森林環境教育プログラムの提供を行っており、年間約2万人の来園者があります。

施設は、あずま屋やバイオトイレなど最小限のものに抑えられ、自然そのものを学び、愉しむことができます。

3月下旬から4月上旬には、在来種のタンポポが一斉に開花し、絵本の世界のような幻想的な情景が広がります。近年、在来種タンポポはセイヨウタンポポに追いやられており、当地のような大群落は市街地近郊では大変珍しいものです。

タンポポ以外にも、ヤマモモやタチツボスミレといった四季の草花や、コナラやクリといった落葉広葉樹林など、長年の手入れと人の適度な利用で生まれる豊かな里山景観が見られます。

地域・NPO・県により構成される運営協議会による、体験プログラムの提供や適切な管理によって、里山の自然を楽しむことができる施設であることが評価されました。

案内図