歩行空間のバリアフリー化の推進
概要
高齢社会に対応し、誰もが安全に、安心して活動し、社会参加できる生活空間の形成がますます重要となってきており、すべての人々が円滑に利用できる居住・生活環境(住宅、建築物、歩行空間、公園、河川空間、港湾空間等)のバリアフリー化が必要となってきています。
このうち歩行空間については、地区を定めて、生活の主要な移動経路となる駅、商店街、病院、福祉施設、行政機関、文教施設等を結ぶ道路をバリアフリー化し、高齢者や障害者にも安心・安全・快適に移動ができる歩行空間がネットワークとして整備されるように総合的に実施していきます。
平成18年6月21日には、従来の「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する(交通バリアフリー法)」と「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律(ハートビル法)」との一本化により、総合的・一体的なバリアフリー施策の推進が目的とされる「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」いわゆる“バリアフリー新法”が公布され、12月20日に施行されました。バリアフリー新法では、従来に比べ対象者、対象施設、基本構想対象エリア、基本構想時のプロセス、関係者の責務等について拡大・拡充された法律となっています。
施策の内容
(1)バリアフリー重点整備地区
バリアフリー新法では、旅客施設の周辺だけではなく、官公庁、福祉施設等の生活関連施設どうしを徒歩で移動する範囲についても重点整備地区を設定し、基本構想を策定できるようになりました。
現在、基本構想の策定されている地区は14地区あり、これらの地区における生活関連経路のうち、特にバリアフリー化が必要な道路を「特定道路」に指定し、市町とともに重点的にバリアフリー化を行っています。
【バリアフリー基本構想策定状況】(政令市を除く)令和2年3月現在
交通バリアフリー法に基づく基本構想策定地区(5市6地区)
焼津市焼津駅・西焼津駅地区(H15年1月10日公表)
藤枝市藤枝駅周辺地区(H16年6月2日公表)
富士市新富士駅周辺地区(H17年6月15日公表)
島田市中央地区(H17年6月27日公表)
富士宮市富士宮駅周辺地区(H18年7月26日公表)
バリアフリー新法に基づく基本構想策定地区(7市8地区)
沼津市沼津駅周辺地区(H19年3月30日公表)
袋井市袋井駅周辺地区(H19年10月4日公表)
熱海市熱海駅前地区(H20年1月17日公表)
富士市吉原駅・吉原本町駅周辺地区(H20年5月12日公表)
三島市旧市街地周辺地区(H20年5月14日公表)
伊東市伊東駅周辺地区(H21年7月1日公表)
御殿場市御殿場駅周辺地区(H25年5月9日公表)
富士市富士駅周辺地区(H26年5月2日公表)
(2)特定道路の整備目標
移動等円滑化の促進に関する基本方針に基づき、重点整備地区内の主要な生活関連経路を構成する道路について、令和2年度までに整備を実施する。
(3)道路管理者による具体的な取組み
車いす使用者がすれ違えるように、幅の広い歩道を整備し、歩道の段差・傾斜・勾配の部分を改善します。
立体横断施設には必要に応じて、エレベーターなどの歩行支援施設を設置します。
(4)整備状況
基本構想が策定されている11市13地区(政令市を除く)のうち、特定道路が指定されている6市7地区の特定道路の整備は完了している。
県及び市町が管理する特定道路延長計:9.50kmうち平成26年度末整備延長:9.50km(100%)
(うち、県が管理する特定道路延長計:4.97kmうち平成26年度末整備延長:4.97km(100%))
なお、令和元年7月に13市18地区(政令市を除く)において、新たに特定道路が追加された。
今後は、新たに指定された特定道路のバリアフリー化を推進していく。
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