水の都ふじのくに水紀行 東部伊豆エリア
日本一の湧水を誇る柿田川、いくつもの滝となり海へと向かう川、原生林に囲まれた清流、人々の心を潤す街中のせせらぎなど、趣の異なる水辺が多く点在し、貴重で豊かな恵みと文化を育んでいます。
柿田川
ミシマバイカモの淡い緑が水中に揺らめく柿田川の輝きは、まさに水浅黄。水面を水浅黄色に煌めかせながら日量約120万tもの水を湧出し、国の天然記念物に指定されています。
名水百選にも選ばれるこの水は、富士山周辺に降った雪や雨が地下に染み込み、濾過されながら地下水となり地表に沸き出たもの。昔から農工業や生活用水に利用され、飲料水は沼津・三島・清水町だけでなく熱海にも供給されています。
柿田川公園では、15℃前後の水が年中変わることなく湧き出る「わき間」を見ることができます。そこから狩野川との合流点までの約1kmの間は、貴重な自然と絶景の宝庫。水生植物が多く生える清流に生息するというアオハタトンボ、魚をとるカワセミのホバリング、10月下旬から12月にかけては遡上するアユの産卵なども見ることができます。また、お隣の三島市に自生するミシマバイカモは、一度絶滅した後、柿田川から移植して増やしたもの。「日本一の湧水」と呼ばれる柿田川は今日も、周辺市町の人々のこころと暮らしを潤しています。
- 所在地
- 駿東郡清水町
- 問合せ
- 清水町都市計画課
055-981-8224 - アクセス
- JR三島駅南口4番のりばからバス サントムーン経由沼商行き・杉沢行き約20分、柿田川湧水公園前下車徒歩1分。
三島湧水群
県有数の「水の都」三島市は、富士山や箱根山麓にしみ込んだ水が、数十年かけて市内のあちらこちらで湧き出す湧水のまち。各所で湧き出た水は、蓮沼川、源兵衛川、御殿川、桜川、四ノ宮川のせせらぎとなって市内を流れ、豊かな動植物を育み、憩いの空間を生み、さらに生活用水として利用されています。これが、「水の都」と呼ばれる由縁です。
JR三島駅南口正面にある小松宮彰仁親王の別邸「楽寿園」。園内にある小浜池の湧水は、「宮さんの川」と呼ばれて親しまれる蓮沼川と源兵衛川へと流れ込みます。川の中に飛び石の歩道が続く源兵衛川では、運が良ければカワセミの姿を確認でき、夏には子どもたちの水遊びやホタルなど日本情緒を満喫できます。また、周辺には、かつて簡易水道の水源だった「雷井戸」、ミシマバイカモを育てる「三島梅花藻の里」、回遊式庭園が美しい「佐野美術館」など見所もいっぱいです。
- 所在地
- 三島市
- 問合せ
- 三島市水と緑の課
055-983-2643 - アクセス
- (楽寿園)
JR三島駅南口から徒歩3分。(源兵衛川)
伊豆箱根鉄道三島広小路駅 から徒歩3分。
水めぐり
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