静岡県が目指す教育実習(教育実習の実施方針)
策定の目的
教育実習を通じて、静岡県教員育成指標の採用時に求める資質能力の向上を図ることに加え、子どもとの触れ合いやロールモデルとしての先輩教員の姿を見ることで、教員の魅力を感じ、教職への意欲を向上させるために令和2年度静岡県教員育成協議会における検討を経て、本方針を策定しました。
1 静岡県が目指す教育実習
- 採用時の教員に必要な資質能力の向上を図る教育実習
- 子どもとともに学び、子どもと触れ合うことで教員の魅力を感じ、学生の教職への思いを確かなものとする教育実習
- ロールモデル(先輩教員)に接することで、実習生が職業としての教員の魅力に気付く教育実習
2 静岡県の目指す教育実習を実現するための方針
- 静岡県教員育成指標の採用時の姿を参照し、実習計画を作成する。
- 子どもと触れ合う時間を十分に確保する。
- 教員の魅力を実習生に伝える時間を確保するとともに、生き生きと働くことで実習生に教員の魅力を伝える。
3 留意点
- 実習後に大学で教職課程の総仕上げとなるカリキュラムが用意されているため、実習ではその時点における課題の明確化を目的とする。
- 書類作成を簡略化し、子どもと触れ合う時間を確保する。
(例:指導案(略案)や板書計画の活用、箇条書きによる実習記録の作成など) - 指導教員が1人で抱え込まず、チームで指導する。また、実習生に適切な指導を行うため、指導教員1人が担当する学生数は最大3人までを目安とする。
- 実習生が相談しやすい雰囲気・環境を作る。
- 実習生とは担当する単元、教材等について事前に打合せを行い、実習の準備ができるようにする。
- 教育実習は、実習生に対する指導も含めて、原則として勤務時間内に行う。
4 その他
- 教育実習以外にも学校体験活動に参加する学生を積極的に受け入れ、子どもと触れ合う機会を確保する。
- 大学と協働し、初めて実習生の指導教員になる若手教員用に教育実習の留意事項をまとめたeラーニングコンテンツを静岡県教育委員会が作成し、支援する。
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