近い将来、高齢者の5~6人に1人は認知症になると予想されています。認知症は脳の認知機能が低下し、日常生活に不具合が生じる状態ですが、さまざまな相談体制が整っています。この機会に症状や特性などを正しく理解して、恐れや偏見をなくしていきましょう!
認知症の発症率は高齢になればなるほど高まりますが、進行や経過には個人差があり、若年で発症するケースもあります。また、認知症には MCI(軽度認知障害)※という前段階があり、この段階で発見できれば、症状の進行を遅らせることができる可能性もあります。本人や家族だけで抱え込まずに、気になることがあったら早い段階で第三者に相談するようにしましょう。
※健常な状態と認知症のグレーゾーンで、軽い記憶障害などはあるが食事や入浴など基本的な日常生活がおおむね問題なくできる状態
- もの忘れ (例)必要な物を買って家に着いたら先に買ってきたものがあった など
- 今、自分が置かれている状況がわからない (例)場所、時間、目の前にいる人が誰か不明 など
- 理解・判断力の低下 (例)同時に二つ以上のことを処理するのが難しい など
- イライラと興奮 (例)体調が悪いと怒りっぽくなってしまう など
- まずは見守る
- 口調は穏やかにはっきりと
- 会話は本人のペースに合わせて
- 複数人で同時に話し掛けない
- 背後から唐突に声を掛けない
思いやりの心を!
- 本人の意思、自尊心を尊重する接し方を心掛けましょう!
- 「さっきも言ったでしょ!」「なんでそんなことするの!」といったような言葉や、暴言・暴力は絶対にNG!
日々、メリハリのある生活を心掛けることが大切です。
- 生活に心地よい刺激を
笑うことや心地よい刺激は、生活に意欲をもたらします。 - 会話を楽しむ
社会との接点を増やし、友達や家族との楽しい時間の共有が安心感を生みます。 - ほめる・ほめられる
脳内物質が放出され、活動意欲が高まります。 - 役割・日課を持つ
人の役に立つような日課を取り入れましょう。
●認知症コールセンター
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