行政不服審査について

1 行政不服審査制度の概要

行政庁の処分又は不作為に対する不服について、行政不服審査法（平成26年法律第68号）その他の法令に基づく申立てを受けて、処分等に違法又は不当な点がないか審査し、国民の権利利益の救済を図る制度です。
審査庁となる行政機関（上級行政庁、処分庁等）が審査を行いますが、公正性を確保するため、審理員(処分等に関与していない職員を指名)による審理、第三者機関である行政不服審査会への諮問といった手続が定められています。
審査庁が知事ではなく行政委員会（教育委員会、公安委員会等）又は附属機関(介護保険審査会、国民健康保険審査会等)である場合、これらは中立性及び専門性が確保された合議制の機関であることから、審理員による審理及び行政不服審査会への諮問は行われません。

知事が審査庁となるのは、次の処分等に対する不服申立てについてです。

1. 知事による処分等
   知事による処分等であっても、法律の定めにより所管大臣等が審査庁となる場合があります。
2. 知事の管理に属する行政機関（出先機関等）の長による処分等
3. 市町の機関等による処分等で、法律の定めにより知事が審査庁とされているもの

2 静岡県知事が審査庁となった不服申立ての処理状況

申立件数及び処理件数の実績

	前年度から繰越 （申立件数）	新規申立て （申立件数）	合計 （申立件数）	認容（処理件数）	一部認容（処理件数）	棄却（処理件数）	一部棄却 一部却下 （処理件数）	却下（処理件数）	取下げ（処理件数）	合計（処理件数）	年度末 審査中 件数
平成28年度	-	24	24	1	-	4	-	9	5	17	7
平成29年度	7	38	45	-	1	9	1	10	4	25	20
平成30年度	20	189	209	2	-	10	-	7	5	24	185
令和元年度	185	19	204	1	1	117	-	12	8	139	65
令和2年度	65	208	273	3	1	60	2	10	3	79	194

平成28年4月1日以降にされた処分等に対する不服申立てに限る。
情報公開・個人情報保護に係るものを除く。

令和2年度裁決実績（不服申立ての種類：審査請求）

不服申立てに係る 処分の根拠法令	裁決 件数	認容 （裁決結果）	一部認容（裁決結果）	棄却（裁決結果）	一部棄却 一部却下 （裁決結果）	却下（裁決結果）	90日未満 【処理日数 (審査請求から裁決まで)】	90日以上 180日未満 【処理日数 (審査請求から裁決まで)】	180日以上 270日未満 【処理日数 (審査請求から裁決まで)】	270日以上 【処理日数 (審査請求から裁決まで)】
地方税法	1					1		1
廃棄物の処理及び 清掃に関する法律	1			1						1
静岡県環境影響 評価条例	1			1						1
生活保護法	70	3	1	56	2	8	7	1	1	61
児童手当法	2			1		1	1			1
道路法	1			1						1
合計	76	3	1	60	2	10	8	2	1	65

裁決の内容については、次のデータベースで確認することができます。

• 行政不服審査裁決・答申検索データベース（外部リンク）

3　静岡県行政不服審査会

静岡県知事が審査庁となる審査請求について、審理員による審理手続終結後に、知事から諮問を受け、答申を行う知事の附属機関です。法律又は行政に関して優れた識見を有する者が委員となり、第三者の立場から、審理員や審査庁の判断が適切であるかを審査します。

静岡県行政不服審査会の開催状況等

	開催 回数	前年度 から繰越（諮問件数）	新規 諮問（諮問件数）	合計（諮問件数）	答申（処理件数）	諮問 取下げ（処理件数）	合計（処理件数）	年度末 審査中 件数
平成28年度	8	-	6	6	4	1	5	1
平成29年度	11	1	17	18	11	3	14	4
平成30年度	9	4	18	22	9	1	10	12
令和元年度	12	12	23	35	26	5	31	4
令和2年度	10	4	10	14	10	-	10	4

審査会の概要や会議録については、次のページに掲載しています。

• 静岡県の情報公開制度について

答申の内容については、次のデータベースで確認することができます。

• 行政不服審査裁決・答申検索データベース（外部リンク）