沼津港大型展望水門「びゅうお」 シェル構造(単段)の水門ゲート設備全体重量日本一
沼津港において、東海地震などにより発生が予想される津波から、沼津市内の住民の生命と財産を守るための航路水門が、平成16年9月に完成しました。
この水門は、沼津港の内港と外港を結ぶ航路上に設置され、航路を1スパンでまたぐ扉体は、シェル(殻)構造と呼ばれるボックス断面で、幅40メートル、重量406トン。同構造の単段ゲート設備(上部工)全体重量では日本一となる923トンとなっています。
津波対策としての水門に展望回廊を併設
この水門の扉体は、通常、満潮海面から15メートルのクリアランスを保った位置で固定され、その下を漁船や客船が航行します。津波の想定水位は干潮海面から5.8メートル。これに航路の水深-3.5メートルを加えたものが、扉体の高さ9.3メートルとなっています。
万一、津波が発生し、地震計が250ガル以上、震度5強以上を検知すると、水門扉が急降下して閉鎖する自動制御システムを採用しています。
なお、高さ約30メートルの水門最上部には展望回廊も併設され、公募により「びゅうお」と愛称決定されました。「びゅうお」はview(びゅう(景色、眺めの意味))と魚(うお)を組み合わせた名前です。
この沼津港大型展望水門は、市民の安全を守るだけでなく観光施設としても重要な役割を果たしています。
住所:沼津市本字千本1905番地の27
資料:静岡県沼津土木事務所
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