世界農業遺産茶草場農法
茶草場農法とは、茶園周辺で刈り取ったススキやササなどを、茶畑に有機肥料として投入する農法です。この投入する草を刈り取る採草地を、茶草場と言います。
かつては、日本各地で見られたこの茶草場農法ですが、生産方法の変化や時代の変化にともなって、現在では、静岡県など、ごく一部だけで続けられています。その中でも、静岡県のお茶農家は、この農法を行うことでお茶の品質が向上すると信じて、伝統的に行ってきました。
そして、この伝統的に継続されてきた茶草場農法が、茶草場を貴重な生物(キキョウ等の植物や、羽のないバッタ「カケガワフキバッタ」等の動物)が住む特別な場所と変えていったのです。
良いお茶を作ろうとする農家の営み・努力と生物多様性の確保が両立しているこの地域は、世界的にも非常に珍しい事例です。
静岡県内の実施区域である掛川市、菊川市、島田市、牧之原市及び川根本町の4市1町が、推進協議会を設立し、静岡県の支援・推薦のもと、世界農業遺産認定申請を行っていたところ、平成25年5月に石川県で開催された国際会議で世界農業遺産に認定されました。世界農業遺産として認定された茶草場所農法は、静岡県が唯一となっています。
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