在宅医療・介護連携
県が2016年12月に実施した「静岡県地域医療に関する調査」では、県民の47.2%が「人生の最期を自宅で迎えたい」と希望していますが、国の「人口動態統計」によると2019年に自宅で亡くなった方は、6,061人、死亡者数に占める割合は14.4%と希望と実態が乖離している状態です。
今後、在宅医療の需要や死亡者数の増加が見込まれる中、誰もが自ら望む場所で生活し、望む場所で看取られることができるよう、医療と介護サービスの一体的な提供を図ります。
ほぼ在宅・ときどき入院
医療と介護の両方のニーズを持つ高齢者が、住み慣れた地域で最期まで暮らし続けるため、県では、生活の場での療養を基礎とし、急変時には入院医療を利用する「ほぼ在宅・ときどき入院」の仕組みづくりを進めていきます。
多職種向け『静岡県在宅療養支援ガイドライン』
入院患者や家族が安心して病院から在宅療養へと移行し、住み慣れた地域で暮らせることを目的に、医療・介護従事者向けに多職種が効率的にかつ効果的に連携するための基本的なルールを定めました。
多職種向け『シズケア*かけはし』
「シズケア*かけはし」は、静岡県医師会が2012年から県内で運用している多職種連携のためのネットワークシステムです。
医療・介護等の専門職が、ICTを活用して、在宅患者の日常生活の状態や病状の変化などの情報を多職種間で共有することで、患者と家族を支えるシステムです。このシステムにより、円滑な医療・介護サービスの提供が可能となり、医療・介護が一体となったケアの充実が図られています。
県民向け『ふじのくに高齢者在宅生活”安心”の手引き』
住み慣れた自宅で医療・介護を受けながら生活することを「在宅療養」と言います。
在宅療養では、通院が難しくなった場合でも、訪問で行う医療や看護のサービスにより、自宅に居ながら病気の治療やリハビリテーションなどを受けることができます。また、介護サービスなどを利用し、日常生活も支援してもらうことができます。
令和3年度の介護保険制度の改正を反映させた第2版を作成しました。
提言書『人生100年時代における自分らしい晩年そして末期(まつご)のために』
平成31年3月に医療・介護従事者等による「人生の最終段階における医療・ケアの在り方」に関する検討会において、望ましい人生の晩年及び末期(まつご)における医療・ケアの在り方について検討を重ね、令和3年3月に提言書が出来ました。
提言書の最後には、医療・介護従事者や周囲の人たちとともに考え、どのような末期(まつご)が自分に相応しいかについて機会あるごとに残すための書式、「生きかた死にかた-私のこだわり覚え」が提案されています。
在宅医療・介護連携推進事業の支援
2014年度の介護保険制度の改正により、市町が実施する地域支援事業に在宅医療・介護連携推進事業が位置づけられ、更に令和2年9月には制度が改正され地域の実情に応じた事業選択等が可能となりました。県は、関係機関との連携をコーディネートできる人材を市町が確保できるよう支援します。
関連情報
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一般社団法人静岡県医師会シズケアサポートセンター・(外部リンク)
地域の取組事例等を紹介しています
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このページに関するお問い合わせ
健康福祉部福祉長寿局福祉長寿政策課
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