しずおか文化財ナビ 箱根旧街道(函南町)
- よみ
- はこねきゅうかいどう
- 指定区分、指定種別
- 国指定/記念物 ・ 史跡
- 指定日
- 1960年9月22日
- 員数
- 所在地
- 静岡県函南町
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 無
- 公開情報
- 随時
所有者情報
- 国,三島市ほか
文化財の説明
「箱根八里は馬でも越すが・・・」で有名な箱根旧街道は、慶長9年(1604)江戸幕府によって敷設された東海道の中で小田原宿から三嶋宿までの約32kmを指すものです。静岡県に属する箱根旧街道は、豆相国境である「境木」から三嶋大社の前までで、「西坂」と呼ばれ、韮山代官所の管轄となっておりました。旧街道は、道幅2間(約3.6m)で、この両側に片側9尺(約2.7m)の並木敷が設けられ、宿内を除くほぼ全線が石畳となっていました。
この石畳は、1,400両余りを投じて、延宝8年(1680)に敷設されたことが知られています。参勤交代や伊勢参りなど、旅が恒常化するとともににぎわった旧東海道は、明治22年、当該導線の開通によって衰退し、さらに大正12年の国道一号線の敷設によって寸断され、現在では臼転坂や大時雨坂、上長坂、石原坂などに残されるだけとなりました。
箱根山の西斜面を通る旧街道は、25mから850mまでの標高を有し、富士山や駿河湾、伊豆地方を俯瞰できる眺望に優れた道で、伊豆箱根国立公園の豊かな自然の中にあります。
平成6年度より「東海道歴史のふるさとづくり」の一環として、山中新田願合寺地区より笹原地区まで、約2kmにわたる石畳の発掘調査と復元整備が実施され、一般に公開されています。(出典:「静岡県文化財ガイドブック~中世以降の史跡編~」)
地図情報
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