しずおか文化財ナビ 梅津神楽
- よみ
- うめづかぐら
- 指定区分、指定種別
- 県指定/民俗文化財 ・ 無形民俗文化財
- 指定日
- 1972年3月24日
- 員数
- 所在地
- 静岡県川根本町梅地、犬間
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 無
- 公開情報
所有者情報
- 梅津神楽保存会
文化財の説明
【指定資料】 梅津神楽は、伊勢神楽の系統に属し、文献によると文化14年(1817)から伝存している。舞は「幣の舞」、「三宝の舞」、「天王の舞」、「八幡の舞」、「鬼の舞」、「八王子の舞」、「須佐之男の舞」、「殿の舞」、「恵比須、大国の舞」、「五王の舞」、「翁の舞」、「金丸の舞」、「宇須売の舞」、「米の舞」、「大弓の舞」の15番があり、内容も豊富である。
催地 榛原郡川根本町梅地112 谺□石神社
榛原郡川根本町犬間272の2 若宮神社
催日 1月14日(谺□石神社)
1月5日(若宮神社) 隔年に行う
【紹介資料】 1月14日
大井川の上流域は中世から近世にかけて金山衆が活躍した黄金の谷であった。梅津神楽を伝える梅地、犬間もやはり金山衆の出入りした村で、河底から採る「川金」、河岸段丘から堀り採る「柴金」、そして山に金鉱脈などを見つけて堀金鉱石から金を選別する「山金」などなどの方法で持って採出していたのである。砂金を選り出す「ユリバチ」も卵型をした曲げ物で、大井川上流だけの特異な形であった。
梅津神楽を伝える神社の真下は、坑道がうがたれており、そこから取り出された金鉱石が御神体と伝えられている。演目「金丸」は、手力男命の舞と伝え、この金属神の舞を伝えるのも必然性を感ずるが、演目は採り物の舞と面行の舞とに分れ、面行の舞は記紀から題材を基に、「須佐之男命舞」「宇須売の舞」がそれぞれ役舞として対になって中心あり、「金丸」もそうなると天照大神が天岩戸にかくれてしまいなんとかこの世に日の光をもう一度取り戻そうとして活躍した「手力男命」と「宇津女命」のとりあわせともとれる。
「須佐之男命舞」は<ソデ舞>とよばれる両ソデをくるくる腕に巻きつけたり、大きく振ったりすることが大事とされている。
梅津神楽は2 藁科・川根型のグループに属するが、旧井川村との交流も繁く、「松竹梅の舞」「鳳の舞」など1 安部・井川型のグループのみが伝える演目をも上演する。
(静岡県教育委員会1994『ふるさと静岡県文化財写真集4 民俗文化財・無形文化財編』より)
地図情報
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