しずおか文化財ナビ 上白岩遺跡
- よみ
- かみしらいわいせき
- 指定区分、指定種別
- 国指定/記念物 ・ 史跡
- 指定日
- 1978年1月27日
- 員数
- 所在地
- 静岡県伊豆市上白岩663
- 一般公開有無
- 有
- 駐車場の有無
- 無
- 公開情報
- 随時
所有者情報
- 伊豆市
文化財の説明
この遺跡の広さは2,233.03平方メートルで、縄文時代中期~後期にかけての複合遺跡で、今から3000年~4000年前の遺構です。
配石遺構は、環状列石、帯状列石、石組に分類でき、特に環状列石は極めて貴重なものといわれています。大きな石や長い石を中央に置き、周辺を頭大の石で囲むという、いくつかからの単位から構成されています。
列石に使用された石は川原の自然石だけでなく、石皿、石棒などの石器類があります。なお、完全な形で残された環状列石の発見は東海地方では始めてのことであります。四基の住居跡も確認され、土壙(どこう)との重複や住居址(じゅうきょあと)との重複で一部が壊れているが、中央に石組みの炉がはっきりと残っているものもあります。更に約60基の土壙群(墓と考えられる)、埋葬に用いたと考えられる埋ガメ等が出土した。
環状列石は、その意味がまだ完全にされておりませんが、美しい山を崇拝した古代人の山岳信仰のまつりの広場とか大規模なお墓の集まりとかである説があります。
上白岩遺跡の場合、墓群説が有力視されております。いずれにしても、霊峰富士を目の前に、おだやかな天城連邦を背に、丘の麓を大見川に囲まれた温暖なこの土地を居住地と決めたことは容易に想像できます。(出典:「静岡県文化財ガイドブック 原始・古代の史跡編」)
地図情報
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