第10回伊豆文学賞 受賞作品決定
伊豆を題材にした文学作品を公募した第10回伊豆文学賞の審査会が1月11日(木曜)に熱海市で行われ、受賞作品が次のとおり決定しました。
なお、表彰式は2月17日(土曜)沼津市で行います。表彰式後、嵐山光三郎氏(審査委員)の文学講演を併せて行います。(表彰式・講演の案内は次のリンクをご覧ください)
1 審査結果
賞 | 作品名(部門) | 氏名 | 居住地 |
---|---|---|---|
最優秀賞 | ぼくらの自由(小説) | 賛子 貴之 | 静岡県榛原郡吉田町 |
優秀賞 | 瀧をやぶる(小説) | 松下 曜子 | 神奈川県茅ヶ崎市 |
優秀賞 | ほら貝の音(小説) | 木部 博已 | 静岡県三島市 |
佳作 | 伊豆の俳人 萩原麦草(随筆) | 杉山 早苗 | 静岡県御殿場市 |
佳作 | 輝く木(小説) | 冨岡 美子 | 千葉県千葉市 |
最優秀賞受賞者コメント
受賞のコメント
なんだか信じられません。興奮冷めやらぬ状態なのですが、これを機に更に精進していきたいと思います。
伊豆との関わり・伊豆への思い
伊豆へは旅行で何度も来ていました。街並みや自然の風景が、独特の雰囲気を醸し出していて、とても心惹かれる場所だなあと行くたびに思います。
審査委員コメント
応募作品について
好感のもてる地道なものと小説的なセンスが練り上げられているものと両者の作品がともに充実していた。
最優秀賞受賞作品について
- 今的な風俗を駆使したような形でいながら、その中に純愛のテーマを盛り込んで、書き始めから終わりの中で主人公がある種の変化を生じている点をうまく描いていて、良質な現代的作品である。
- 作品の素材となっている出会い系、デイトレーダー、コンパニオンなど、これら「いまどき」の風俗に反発する者をも引き付け、読む側を説得し、まるで魔法を見せつけられたような気がして小説の圧倒的な力を感じた。
審査委員
三木 卓(第69回芥川賞受賞)
村松 友視(第87回直木賞受賞)
嵐山 光三郎(第34回泉鏡花文学賞受賞)
太田 治子(第1回坪田譲治文学賞受賞)
賞
- 最優秀賞 賞金 100万円、「伊豆半島滞在券」
- 優秀賞 賞金 20万円、記念品
- 佳作 賞金 5万円、記念品
募集結果
応募総数
232編(小説:183編、紀行文:14編、随筆:35編)
年代別応募数
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | 80代 | 不詳 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2 |
11 |
26 |
41 |
62 |
43 |
40 |
7 |
0 |
居住地別応募数
静岡県 | 愛知県 | 東京都 | 神奈川県 | 埼玉県 | その他(国内) | 海外 |
---|---|---|---|---|---|---|
121 |
5 |
31 |
25 |
12 |
37 |
1 |
第10回の特徴
- 静岡県在住者からの応募が全体の52%(過去最高の割合)を占めた。
- カメラマン、画家、陶芸家など芸術家からの応募が増えた。
- 随筆・紀行文への応募が増え、その題材も川端康成、太宰治、三島由紀夫、室生犀星などの作家をはじめ俳句、俳人など文芸に関わるものが多く取り上げられた。
入賞作品のあらすじ
次のリンクをクリックすると「あらすじ」ページを表示できます。
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