静岡県第4次地震被害想定
本県では、平成23年に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)を教訓とし、また、国が実施した南海トラフ巨大地震の被害想定を踏まえ、静岡県第4次地震被害想定の策定に取り組んできました。静岡県防災・原子力学術会議の地震・火山対策分科会と津波対策分科会における専門家からの御意見や御助言を受けながら検討を進め、平成25年6月に第一次報告、平成25年11月に第二次報告を公表しました。
今回の被害想定では、「発生頻度が比較的高く、発生すれば大きな被害をもたらす地震・津波」を「レベル1の地震・津波」とし、さらに、東日本大震災の教訓から、「発生頻度は極めて低いが、発生すれば甚大な被害をもたらす、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震・津波」を「レベル2の地震・津波」とし、駿河トラフ・南海トラフ沿いで発生する地震・津波と相模トラフ沿いで発生する地震・津波のそれぞれについて、これら二つのレベルの地震・津波を想定対象としています。
第一次報告(平成25年6月)と第二次報告(平成25年11月)では、想定対象の地震・津波による震度分布や津波高、浸水域等の自然現象の想定結果と、その地震・津波による人的被害、物的被害、経済被害などのほか、災害対策を行う上で重要な視点、タイミングを明らかにした被害・対応シナリオも取りまとめました。
また、この被害想定において推計された被害をできる限り軽減するための行動計画となる「地震・津波対策アクションプログラム2013」を併せて取りまとめました。
第二次報告後の平成25年12月、内閣府「首都直下地震モデル検討会」から「首都直下のM7クラスの地震及び相模トラフ沿いのM8クラスの地震等の震源断層モデルと震度分布・津波高等に関する報告書」が公表されました。
本県では、この国の報告書において示された新たな科学的知見に対応し、第4次地震被害想定を補足するため、「相模トラフ沿いで発生する地震の地震動・津波浸水想定」を実施し、平成27年1月に公表しました。想定結果は、第4次地震被害想定の追加資料として、本県の地震・津波対策の検討に活用することとしています。
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