竜巻から身を守るには
竜巻とは、積乱雲に伴い発生する、激しい渦巻きのことを指します。日本では、季節を問わず全国で発生しており、台風や寒冷前線等、積乱雲が発生しやすい気象条件では竜巻が発生しやすくなります。竜巻は、短時間で狭い範囲に集中して大きな被害をもたらすため、竜巻の予兆や竜巻に関する情報を見逃さず、適切な避難行動をとることが重要です。
屋外にいるとき
- 近くの頑丈な建物に避難する。
- 頑丈な構造物の物陰に入って身を小さくして、頭と首を守る。
- 車庫・物置、プレハブには避難しない。
- 倒壊する可能性があるため、電柱や太い樹木に近づかない。
- 飛来物に注意する。
屋内にいるとき
- 雨戸やシャッターを閉める。
- 窓やカーテンを閉める。
- 窓から離れる。
- 建物の1階(最下階)に移動する。
- 家の中心部に近い、窓のない部屋に移動する。
- 丈夫な机やテーブルの下に入るなど、身を小さくして頭と首を守る。
普段からの備え
竜巻注意情報等の情報の入手手段を調べておきましょう。
身の回りの屋内外の避難場所・避難方法を考えておきましょう。
ガラスの破砕防災対策(飛散防止フィルムを貼ること等)も有効です。
竜巻の予兆・竜巻が身近に迫った時の特徴
段階的に発表される気象情報の利用
竜巻などの激しい突風が予想される場合には、時間経過および突風の発生可能性に応じて段階的に気象情報が発表されますので、状況に応じて順次対応の程度を高めていく必要があります。これらの気象情報は、気象庁ホームページで入手できるほか、民間事業者による携帯コンテンツサービスも展開されています。
予告的な気象情報
発達した低気圧などにより大雨などによる災害が予想される場合、通常半日~1日程度前に、予告的な気象情報が発表されます。
このとき、竜巻などの激しい突風も予想される場合には、「竜巻などの激しい突風に注意」という言葉を用いて特段の注意が呼びかけられます。
雷注意報
積乱雲に伴う激しい現象(落雷・ひょう・急な強雨・突風)に対する注意報ですが、竜巻などの激しい突風が予想される場合には、数時間前に「竜巻」であることが明記されて注意が呼びかけられます。
竜巻注意情報
竜巻注意情報は、積乱雲の下で発生する竜巻、ダウンバースト等による激しい突風が発生しやすい気象状況になったと判断された場合に発表されます。
竜巻だけでなく、発達した積乱雲に伴って発生する激しい突風(ダウンバースト、ガストフロント)も対象としています。
竜巻注意情報の有効期間は発表から1時間です。同様の危険な気象状態が継続する場合は、あらためて竜巻注意情報が発表されます。
(参考)主な突風の種類
発達した積乱雲からは、竜巻、ダウンバースト、ガストフロントといった、激しい突風をもたらす現象が発生します。
主な突風の種類は以下のとおりです。この他に晴れた日の日中などに地表付近で温められた空気が上昇することにより発生する「じん旋風」などがあります。
竜巻
積乱雲に伴う強い上昇気流により発生する激しい渦巻きで、多くの場合、ろうと状または柱状の雲を伴います。被害域は、幅数十~数百メートルで、長さ数キロメートルの範囲に集中しますが、数十キロメートルに達したこともあります。
ダウンバースト
積乱雲から吹き降ろす下降気流が地表に衝突して水平に吹き出す激しい空気の流れです。吹き出しの広がりは数百メートルから十キロメートル程度で、被害地域は円形あるいは楕円形など面的に広がる特徴があります。
ガストフロント
積乱雲の下で形成された冷たい(重い)空気の塊が、その重みにより温かい(軽い)空気の側に流れ出すことによって発生します。水平の広がりは竜巻やダウンバーストより大きく、数十キロメートル以上に達することもあります。
(気象庁ホームページより)
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