運転免許取消処分者の声
令和5年中
※免許取消し前年比-47人
免許停止前年比-536人
運転免許取消処分の内訳(主たる処分理由による)
飲酒運転による取消処分者の内訳
危険運転致死傷罪等による取消のうち、
飲酒関連は10人中6人!!
(注)
酒酔い運転・・・アルコールの影響により正常な運転ができないおそれのある状態で運転することをいいます。
酒気帯び運転・・・酒気を帯びて政令数値以上のアルコールを身体に保有し運転することをいいます。
こんなはずでは、、、~後悔先に立たず~
自分の甘さを痛感(20代女性)
仕事帰りに飲酒運転をしてしまい、運転免許取消し処分を受けました。
自分に「少しだけなら…」、「酔っていないから…」という甘い気持ちがありました。
今まで、買い物や子どもの送迎などで普通に車を運転してきましたので、それが当たり前だと思っていましたが、運転免許が無くなり車を使えなくなると、とても不便です。
周りの人たちにも多くの迷惑をかけてしまいました。自分のしてしまった事を本当に後悔しています。
家族への影響(30代男性)
私は、免許取消処分となりたくさんの人に迷惑をかけ、助けてもらいました。
妻には出かけるときにいつも運転をしてもらい、子供たちも旅行などに行けず、連休などの楽しい思い出を作ってあげられなかったことに本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
ある日「パパは何で免許なくなっちゃったの?」といわれた時はとても心苦しい気持ちになりました。
このようなことになってしまったのも、自分の飲酒運転をしてしまった事実であり、それを受け止め後悔し、そしてもう二度と同じ過ちを犯さないと誓いました。
甘い考えと後悔(30代女性)
私は、飲酒運転をしてしまい、家族や周りの人達にとても迷惑をかけました。
その日、代行運転を呼んだにもかかわらず、買い物をしようと思い、代行を途中で降りてしまいました。
そこから車で寝てしまい、ハッと起き、時間を見ると明け方だったのですぐ帰らなきゃと思い、運転して帰ろうとし、そのまま事故を起こしてしまいました。
救急車で病院に運ばれて、家族が寝ているところを病院まで迎えに来させてしまい、母から泣きながら「何てことをしたんだ」といわれました。
勤務していた会社も、免許がなくなり通えなくなりやめることになりました。
子供たちも、学校を転校させなくてはならなくなり、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
路頭に迷う(60代男性)
自宅で友人と飲酒をし、友人をタクシーで帰した後に、友人の忘れ物に気づいて、自家用車で届けに行く途中に、職務質問を受け、運転免許取消し処分になりました。
今思うと、なんで車で届けに行ってしまったのかと後悔しています。
免許取消しで困ったことは、会社を解雇され、毎日の仕事や生活に支障が出て、仕事探しに奔走していましたが、運転免許が無いことと年齢で仕事が決まりません。
本当に免許を失くした不便さを痛切に感じている毎日です。
飲酒運転事故の実態
令和5年中の本県における飲酒運転による人身事故は58件発生し、4人の尊い命が失われました。
※飲酒運転の事故形態では、追突と出会い頭の割合が高くなっています。
飲酒事故の事例
酒気を帯びて(0.15mg/リットル以上0.25mg/リットル未満)普通乗用車を運転中、たばこを灰皿に置くことに気をとられたため、赤信号で停止していた普通乗用車の発見が遅れ追突した。
その後、飲酒運転での処分を怖れ負傷者を救護せず、事故現場から逃走した。
行政処分の他にも、刑事上、民事上の責任が問われます。
「欠格6年」とは、処分日から6年間は運転免許の再取得ができないという意味です。上記の事例が、酒気帯び(0.25mg/リットル以上)の場合、違反点は25点。合計63点で「欠格8年」になります。
アルコール依存症Q&A・自己チェック
アルコール依存症Q&A
Q1アルコール依存症ってなに?
A アルコール依存症は、薬物依存症のひとつです。ほかの薬物依存症と同じようにアルコール依存症も「脳の病」であり「行動の病」です。薬物依存症の主な症状は、「強化された薬物探索・摂取行動」と規定され、脳に行動の記憶として刻印され、完治することがない病気です。長期にわたる断薬(アルコール依存症では断酒)をしても、少量の再摂取から短期間に断薬(断酒)直前の摂取行動にもどります。ほかの慢性疾患と同様に再燃(再発)しやすい病気です。
- 軽い症状:睡眠障害、寝汗、大量の発汗、動悸(自律神経症状)、イライラ感、不安(情動症状)
- 重い症状:手足や全身の震え、けいれん発作、幻覚(幻視、幻聴)振戦せん妄(手足の震え、錯覚、幻覚、日時や場所の見当識の障害などの複合症状)
Q2アルコール依存症の症状の現れ方は?
A 主な症状は病的な飲酒行動です。その始まりはゆるやかで気づきにくいと特徴があります。病的な飲酒行動は、摂取行動と探索行動の変化として現れます。摂取行動は、日常行動の合間合間に飲酒を繰り返したり、飲んでは眠り、さめては飲むを繰り返したりの病的飲酒パターンになります。病的飲酒パターンの持続時間は、初期の短期間で徐々に延長します。
- A型:機会飲酒:冠婚葬祭、宴会など
- B型:習慣性飲酒:晩酌、寝酒など
- C型:少量分散飲酒:一人で、日常行動の合間合間に少量飲酒の反復が2日以上にわたる
- D型:持続深酩酊飲酒:一人で、飲んでは眠り、さめては飲むの反復が2日以上にわたる
以上が4型分類で、アルコール依存症はC、Dの病的飲酒パターンを示します。
アルコール依存症自己チェック
- あなたは今までに、自分の酒量を減らさなければいけないと感じたことはありますか?
- あなたは今までに、周囲の人に自分の飲酒について批判されて困ったことがありますか?
- あなたは今までに、自分の飲酒についてよくないと感じたり、罪悪感をもったことがありますか?
- あなたは今までに、朝酒や迎え酒をのんだことがありますか?
これは、欧米で考えられた簡単なテストです。4項目中、2項目以上あてはまれば、アルコール依存症の可能性が高いと言われています。
出典:依存症対策全国センターホームページ(https://www.ncasa-japan.jp)
静岡市こころの健康センター発行「アルコール依存症について」
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